オートバイのあれこれ『Z900RS試乗記。バイク好きの“感性”を刺激する1台』
全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。
今日は『Z900RS試乗記。バイク好きの“感性”を刺激する1台』をテーマにお話ししようと思います。
2017年の登場以来、その人気ぶりが衰えないカワサキの『Z900RS』。
最近ではどこに行っても、走っている姿をよく見かけますね。
私もこのZ900RSはデビュー時からずっと気になっておりまして、先日ついにテストライドする機会を得られたので、今回は少しだけZ900RSに乗った感想をシェアさせていただきます。
(既に乗ったことがある人/所有されている人も多いでしょうから、あまり参考にならないかもしれませんが…)
感想①. 排気音がカッコいい!
試乗してまず感じたのが、マフラーから聴こえてくる排気音の音質がカッコいいということ。
近年はオートバイを取り巻く規制がいろいろと厳しく、昨今の新しいバイクはどれも排気音がもの寂しい気がしますが、RSはバイク好きのハートを震わせる「イイ音」を奏でているように思います。
決して音量自体が大きいわけではないのに、アイドリング時の重低音とエンジンを回していった時の「パァーン!」という吹け上がりサウンドがしっかりライダーの耳へ届き、カワサキの開発陣がキビしい規制下でも“四発の音”をキッチリ作り込んでいるように感じました。
私は決して4気筒びいきではありませんが、RSに乗って「この音がやっぱり四発の魅力なんだよね」とついつい思わされてしまった次第です。
感想②. エンジンの回り方に“重み”がある
“重み”なんて書くと、批判的な内容に捉えられてしまうかもしれませんが、そうではありません。
ここで言う”重み”とは、メカニカルな”手応え”のこと。
スーパースポーツ系のエンジンを筆頭に、最近のバイクのエンジンは「ヒュン!ヒュン!」とまるでモーターのように回るものが主流だと思いますが、RSのエンジンからは、4つのピストンとクランクが動いている様をイメージさせるような、“内燃機関を動かしている手応え”を感じ取ることができました。
擬音で表すなら「ヒュン!ヒュン!」ではなく、「ブウォン!ブウォン!」という感じでしょうか。
もちろん、このことは速さを求める人にはメリットに感じないかもしれません。
ただ、私にはこれが“オートバイが持つ根源的な味わい”に感じられ、すごく魅力的に思えました。
機械としての効率が大切なのは言うまでもないですが、やはりオートバイという乗り物には、乗り手の感性に訴えかける魅力もそれに負けないくらい必要なのだと改めて実感した次第です。
さて…、他にも書きたいことはたくさんあるのですが、記事ボリュームの関係で今回の感想シェアはここまでにさせていただきますね。