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ドイツ、イングランド、フランス。EURO2024の優勝候補を読み解く。

森田泰史スポーツライター
この大会が最後になるクロース(写真:ロイター/アフロ)

白熱したゲームが、続いている。

EURO2024が開幕した。日本では、開幕直前まで放送・配信元が公表されず、ファンはヤキモキしたかも知れない。ただ、はじまってみれば、クオリティの高い試合が多く演じられている。

そのEUROを、読み解く。優勝候補はドイツ、フランス、イングランドになるだろう。

■ドイツと混沌の日々

ドイツは、開催国だ。ゆえに、彼らはEUROの予選を戦っていない。それはドイツにとって、追い風になったと言える。

この数年、ドイツは混沌とした日々を過ごしてきた。2023年3月から9月までの期間、ドイツは5試合を行い、1分け4敗と厳しい状況に置かれていた。

ハンジ・フリック監督(現バルセロナ)が解任され、ユリアン・ナーゲルスマン監督が就任。しかしながら、グループ敗退に終わったカタール・ワールドカップから引きずる流れを、うまく断ち切れずにいた。

「我々は血統を忘れなければいけない。ドイツは、フットボールの世界で、ポテンシャルに満ちたチームだと思い込んでいる。だが、近年、我々は失敗を続けている」

ナーゲルスマン監督は、このように語るに至っている。

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■クロースの復帰と存在感

一方、ドイツは今年3月にトニ・クロースが代表復帰を決断した。この夏、電撃引退を表明して周囲を驚かせたクロースだが、彼の復帰はドイツに大きなプラスをもたらした。

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スポーツライター

執筆業、通訳、解説。東京生まれ。スペイン在住歴10年。2007年に21歳で単身で渡西して、バルセロナを拠点に現地のフットボールを堪能。2011年から執筆業を開始すると同時に活動場所をスペイン北部に移す。2018年に完全帰国。日本有数のラ・リーガ分析と解説に定評。過去・現在の投稿媒体/出演メディアは『DAZN』『U-NEXT』『WOWOW』『J SPORTS』『エルゴラッソ』『Goal.com』『ワールドサッカーキング』『サッカー批評』『フットボリスタ』『J-WAVE』『Foot! MARTES』等。2020年ラ・リーガのセミナー司会。

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