10兆円の介入をしても円安トレンドは変わらない 米ドル預金の必要性/旨味が増すシンガポールREIT
こんにちは。シンガポール在住、ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。
米国のインフレの行方が気になります。Cleveland Fed Inflation Nowcastによると、自動車の新車・中古車は大幅な下落が見込まれ、コア・インフレ率は横ばいまたは低下すると予想されます。
また、アメリカの転職者の賃金は、7月までの1年間で6.7%と記録的に跳ね上がりました。
そんな中で、11月2日に米連邦準備制度理事会(FRB)は4回連続で75ベーシスポイントの利上げを実施する見通しです。
過去数十年で最も積極的な引き締めサイクルは、これまで以上に大きな景気後退リスクをもたらし、この調査では、1 年以内に発生する確率の中央値が 45%から 65%に上昇したことも示されました。
株式などを取得した場合、20%程度値下がりするリスクも十分にありそうです。購入する場合は時間を分散して少額で買い、5〜10年の長期投資を心がける必要がありそうです。
■日銀の介入も虚しく、日米金利差から円安が続く
政府・日銀は、21日深夜に続き、週明けの24日にも円買い介入を行ったとの見方が広がっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cfc5ca1695709f651794edd1dbb79fa9fe8c6bcd
世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏に円安の流れについて10月20日に伺いましたが、円安トレンドは変わらないと断言しています。
介入によって一時的に円安のスピードが弱まっているので資産の一部を米ドル預金などに置いておくのも一つでしょう。
米ドル預金をする際には金融機関が倒産しないところを選ぶ必要があります。万一の際には外貨預金は保護の対象から除かれるからです。
万一、倒産をした場合は資産の処分や回収などをしたあとに返金となりますので相当の時間がかかる場合もあります。母体が大きく、格付けなどもよい金融機関を選びたいものです。
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