1929年の暗黒の木曜日は再来するのか ジムロジャーズ
ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。監修をしたジム・ロジャーズ×渡邉美樹対談『大暴落』(プレジデント社)から、読者にとって役に立ちそうな部分をご紹介します。
1929年の大暴落でジョセフ・ケネディ(米国大統領ジョン・F・ケネディの父親が、靴磨きの少年から銘柄を推奨されて株式市場からの本格的な撤退を決意したのは有名です。それによって、保有している銘柄を売却したことで、大恐慌の始まりである「暗黒の木曜日」を避けることができたのです。
暗黒の木曜日とは、1929年10月24日、ニューヨーク株式取引所で空前の株価大暴落が発生し、「世界恐慌」の始まりとなったのが木曜日だったことに因んでいます。
1929年10月24日(木)から約1カ月間、米国のニューヨーク株式市場で起きた、近代の歴史上で壊滅的な打撃を与えることとなった一連の株価の大暴落のことを指します。1929年10月24日(木)に最初の暴落が発生、10月28日(月)と10月29日(火)にも壊滅的な大暴落が起こり、その後、暴落は約1カ月間続いて、米国だけでなく世界の株式市場まで大きく揺るがすこととなりました。
「靴磨きの少年」は株式市場の株価が、天井に近い状態を知らせるエピソードとして有名です。私も昨年日本に一時帰国をしていてカフェでNISAの原稿を書いている時に主婦や学生までも株式投資の話をしていて恐怖に感じました。こういう時は心配をし、気持ちを引き締めることが大切です。
ロジャーズ氏は世界の中央銀行の債務が増えているため、いずれリーマンショックを超えるような大不況が到来する可能性が高いと指摘しています。
必要以上にレバレッジをかけて資産運用をするのを避けたり、株式とは値動きの違う資産を保有して分散投資をすることも考えられます。
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