宮内庁のインスタ開始から半年あまり 国民の心をつかむ試行錯誤の背景は…? #専門家のまとめ
今年4月1日に宮内庁のインスタグラムがスタートしてから、半年あまりが過ぎた。現在、フォロワーは180万人で、若年層にも反響が広がっており、まずは成功といえるのではないだろうか。
この半年あまりを振り返ると、筆者の主観ではあるが、予想していたレベルよりも日を追って充実度が増しているように感じる。特に天皇皇后両陛下のイギリス公式ご訪問は、ニュース番組で見ることが出来ない映像や画像が充実し、とても楽しめるものであった。
宮内庁広報室の戦略的なインスタグラムへの挑戦は、どのような背景があって進められてきたのか、関連するニュースから紐解いていきたい。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
宮内庁の公式インスタグラムは、皇室の活動を積極的に情報発信するためにスタートした。新聞を読まず、テレビも見ず、SNSしか目にしない若者たちに皇室に関する情報を伝えるツールとして機能させようという狙いは、当然の流れと言えるだろう。
一方、宮内庁インスタでの発信強化も含め、2025年度の広報充実のための費用に3400万円などを盛り込んだ概算要求が報じられ、これをめぐっては様々な声が上がっているが、日々の情報発信を今以上に充実させるには、実際、経費はかかる。
今はまだオフィシャルな範囲に限られている印象があるが、今後はもう一歩踏み込んだ発信に期待したいと思う。国民に対して生き生きとした皇室の姿を発信できるよう、たとえば地方公務で地域の人たちと触れ合った際には、両陛下が交わされた微笑ましい会話の内容や、その土地ならではの名物を食した時の感想などを撮影するのも一つの方法だろう。
普段、ニュースなどであまり報じられない、宮家の方々のご様子もぜひ発信していただきたいと思う。
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