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咳が止まらない!そんな時はカンタン「みぞれ鍋」のススメ

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

乾燥してきて咳などで息苦しいと感じること、ありませんか?咳は高齢者や持病を持つ方は健康な人に比べて多くのエネルギーを消費します。その症状により食欲や食事量が減少しやすく、エネルギーが必要なのに摂取量が足りないという悪循環を引きおこすことがあります。そうすると下記のような悪循環に落ちいってしまいます。

  1. エネルギー摂取と消費のバランスが崩れた状態が続くと知らず知らずのうちに体重が減る。
  2. 呼吸に使う筋肉も減ってしまう。
  3. ますます呼吸がしづらくなる。

悪循環にならないためにも、食事をしっかり食べることは大切です。食事のポイントは

・3食しっかりバランス良く食べる。

・筋肉の源となるタンパク質を含む料理を積極的に食べる。(肉・魚・卵・豆腐料理など)呼吸をするのにも筋肉は必要です!
・油(脂質)はエネルギー量が高く、効率よくエネルギーが補給できるので積極的に料理に取り入れる。

・水分を十分に摂取する(注意)食事の前に水分を取りすぎるとおなかがいっぱいになってしまい、エネルギーや筋肉の源になる食事量が減ってしまう恐れがあるので、水分は食事に関係なくこまめにとりましょう。

呼吸に多くのエネルギーを使ってしまい疲れやすく、知らないうちに栄養状態が悪くなることがあります。病気の悪化や感染を防ぐためにも、栄養をしっかりとることが大切です。

今回ご紹介するのは肺のはたらきを助ける食材を使ったお鍋です。

薬膳では米や肉類、魚、いも類、干ししいたけ、キャベツ、かぼちゃ、大根、山芋、白ゴマ、落花生、アーモンド、はちみつ、バナナ、みかん、リンゴ、豆乳、ヨーグルト、甘酒などです。基本的には白い食材が良いと言われています。

これらの食材は、カゼを引きやすい、体が冷えやすい、疲れやすい、息切れしやすい、力のない咳がでる、白くて多い痰が出るという時にもおススメの食材です。パンや麺類など小麦食が多い、主食を抜いている場合は、体質強化のためにお米中心の食事にしてみるといいかもしれません。

今回はこれらの食材を使ったカンタンにできる「みぞれ鍋」をご紹介します。体も温まりますし、呼吸に重要な肺の働きも助けます。大根もすりおろして調理するので火の通りも早いです。介護食でよく使う食材ばかりなのでぜひお試しください。鍋なので分量はその時の食材の量で調整してくださいね。

【材料】

・大根(すりおろし)

・豆腐(木綿、絹どちらでも)

・鶏肉(食べやすい大きさに切る)

・長ネギ、白菜など(介護食を食べている人が食べられる野菜)

・白だし

【作り方】

1.白だしと水(分量外)を鍋に入れる

2.鶏肉を入れて火にかける

3.火が通りにくい食材から順に入れていく

4.最後に大根おろしを入れて、軽く煮立たせて完成。仕上げにごま油をひと回し入れると風味とカロリーがアップします。

※白だしを入れすぎると塩辛く、塩分の摂りすぎに繋がりますのでご注意を。

鍋の後はごはんをいれて雑炊にすると大根をはじめとする野菜や鶏肉のだしが楽しめます。手軽に手に入る食材で、体を守ってみませんか?

※噛む力、飲み込む力には個人差があります。不安がある方は医師や看護師、管理栄養士などにご相談くださいね。

※食事療法を受けている方、嚥下障害がある方は医師や歯科医師、看護師、管理栄養士などにご相談ください。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

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