つま先の向きはどうするべきか 日本男子プロゴルフツアー歴代賞金王に学ぶ、アドレスのポイント
アドレスでは、つま先の開き具合がポイントとして挙げられる。
つま先を内に向けるのか、外に向けるのか、というポイントだ。
ツアー選手のアドレスを見ると様々。つま先を閉じている選手もいれば、つま先を開いている選手もいる。
一般のゴルファーはどちらを参考にするべきなのだろうか。
自身の歩き方を知ることで、その答えが見えてくるかもしれない。
4名の男子プロゴルフツアー歴代賞金王、松山英樹、今平周吾、尾崎将司、池田勇太を例にして、解説する。
つま先を内に向ける松山英樹と今平周吾
2013年賞金王の松山と、2018、19年賞金王の今平は、アドレスでつま先を閉じている。
そして、この二人の歩き方を見ると、内股気味。つま先が内側を向いた状態で足が地面につく歩き方をしている。
つま先が内側を向くということは、股関節は内旋が得意である可能性が高い。
そして、股関節の内旋が得意であれば、つま先を閉じて構えても体幹を回していける。
バックスイングでは、右サイドを崩さずに、フォローでは左サイドを崩さずに、体幹を回すことが基準になる。
松山と今平は、股関節の特徴を生かして、つま先を閉じてアドレスすることでスイングのバランスを良くしているのだろう。
つま先を外に向ける尾崎将司と池田勇太
1994~98年の5年連続を含む、計12回賞金王に輝いたジャンボ尾崎こと尾崎将司と、2016年賞金王の池田勇太は、アドレスでつま先を開いている。
そして、この二人の歩き方を見ると、ガニ股気味。つま先が外側を向いた状態で足が地面につく歩き方をしている。
つま先が外側を向くということは、股関節は外旋が得意である可能性が高い。
そして、股関節の外旋の方が得意であるため、つま先を外に向けてアドレスすることが、体幹の回旋をアシストしているのだろう。
股関節の特徴が影響か
その時強い選手のスイングがお手本とされることが多いが、人によってはその強い選手をお手本とするべきではないかもしれない。
骨格は人それぞれ異なる。
よって、しなやかなスイングになる体の各部位の動きは異なる。
股関節の特徴次第で、理想的なアドレスが異なるのだ。
歩き方には骨格の特徴が表れやすい。みなさんの歩き方は、どうなっているだろうか。
間違った取り組みをしないためにも、自身の体の特徴を把握しておきたい。
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