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【手帳】竹からできた紙の「たけがみダイアリー」こそレイメイ藤井の手帳のメーカーとしての新しい提案です

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 手帳を取り巻く局面はいろいろ厳しさを増してきています。新型コロナウィルスの流行。そしてそれに伴う社会のいろいろな変化がそれに拍車をかけています。

 その一つが各種のデジタルシフトです。一言で言えば、クラウド上のスケジューラーで予定を管理することが定着。その結果、紙の手帳は以前ほど鑑みられなくなっているわけです。

 こういう現状に対して新しいアプローチで手帳を開発販売している例があります。 今回紹介する「たけがみダイアリー」(レイメイ藤井)もその一例です。

 その名の通り、竹の紙でできています。その特徴は薄いながらも記入用紙にハリとコシがあること。また、筆記特性も優れています。たとえばフリクションペンで書いたときも、消すときに紙のハリとコシが安定感に貢献。紙の上で力をかけても、紙がぐにゃっとはならず、消すときに特有の不安感がほぼありません。

 ボールペンや万年筆などでもしっかり書けます。

 驚いたのは、白いペンとの相性です。オフホワイトよりもまだ強い色であり、白いインクがしっかり発色するのです。

竹紙のリフィルに各種のペンで書いたところ。白いインクでも驚くほどしっかり発色する。
竹紙のリフィルに各種のペンで書いたところ。白いインクでも驚くほどしっかり発色する。

 今までは、白い色のペンがきちんと見えるためには、黒い紙の手帳が普通でした。確かにはっきり見える反面、普通のペンが使えない面がありました。
 これに対して竹紙の手帳は、普通の色のペンも白いインクのペンも両方とも使えるわけです。これは大きなメリットです。
 記入欄は月間ブロック、六曜と月齢と二十四節気の情報が掲載されています。
 2024年の手帳の選択肢の一つとして大いにありなのではないでしょうか。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は週刊誌の書評欄総ナメ。日経新聞「あとがきのあと」登場ほか大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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