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受賞作品の商品化も! 学生主導の『鎌倉まちづくりプランコンテスト』第二回開催へ

矢萩邦彦アルスコンビネーター/知窓学舎塾長/多摩大学大学院客員教授

今年3月に、第一回大会が行われた『鎌倉市まちづくりプランコンテスト』。学生主導ながら着実に鎌倉市内外を巻き込んで早くも第二回大会の開催が大船観音寺にて11月15日に決定しました。それに伴い、プランの募集も始まっています。前回から今までの活動とその成果を取材しました。

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◆第一回優秀賞受賞作品商品化実現へ

「第一回のコンテストを終え、プランを実現する難しさや、0を1にする楽しさを感じています。社会に出る前に、自分たちで考えたコトをカタチにすることは学生にとって刺激的な経験になると思います」という実行委員長兼事務局の林友紀さん。この企画に携わることで成長した実感から、多くの学生に応募して欲しいといいます。

学生だけではなく、積極的に地域の人を巻き込んで企画をすることで、打ち上げ花火で終わりがちなプランコンテストに、持続可能性をプラスしているのがこのプロジェクトの特徴です。事務局メンバーは、第一回大会の後すぐに受賞作品の実現に向けて可能性を探ってきました。

その結果、優秀賞受賞の鎌倉野菜を手軽に楽しめるようにデザインした「鎌倉の恵」野菜チップスは商品化実現に向けてプロジェクトが進行、第二回大会で商品のお披露目も予定されています。

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◆行政も巻き込むKAMAKURAカンファレンスの実施

実行委員会事務局は、参加した学生が、鎌倉の現状を理解し、自分たちも鎌倉市でできることを考える機会にすることを目的に『KAMAKURAカンファレンス』を実施、初回のスピーカーは「若い人たちが『鎌倉のまち』のことを我が事と捉えて、様々な提案を真剣に考えてくれていることに感謝です!」という鎌倉市の松尾崇市長。市長も加わり6チームに分かれて鎌倉市のまちづくりについてブレストを行い、発表を行いました。

これらの成果を元に、第二回プランコンテストには4つの具体的なテーマが設定されています。

1.鎌倉の湘南モノレール沿線に若い人が住みたくなるまちづくりプラン

2.鎌倉に若い人が集うための既存施設の有効活用プランまたは新規施設の設立プラン

3.20世紀に入り、文化人が移り住んだ自然豊かな文学都市鎌倉と古都鎌倉の歴史が同時に楽しめるまちづくりプラン

4.若いアーティストが住み、活動できる魅力あるまちづくりプラン

10月11日に実施されるカンファレンスでは、鎌倉市役所経営企画部 比留間部長を招き、これら4つのテーマに関連した市の取り組みについての話し合いが予定されています。

◆応募締め切りは10/31まで

昨年11月から大船に住み、藤沢や鎌倉エリア中心の地域情報誌を制作しているという事務局の小田知典さんは「実際に鎌倉に住んで働くことで、これまでと違う視点で街を見ることができるようになりました。学生の皆さんと一緒に鎌倉の新しい魅力を創る機会にしていきたいです」と意気込みを語ってくれました。自身の経験から、プランを実行に移す過程で、地域の人達と関係ができ、就職に繋がることもあるといいます。現場や人と触れあって学び、そして就職先を決めるというのは、とても理想的な形の1つだと感じます。

もう一つ、このプランコンテストの面白いところは、自宅や学校が鎌倉市でなくても参加が可能なことです。第一回でも開催のニュースをネットで知り、愛知から参加したチームもありました。このような機会に、活気あるまち作りに参加する学生が増えることで、政治や社会の閉塞感を破って欲しいと願います。中学生以上の学生(専門・院生含む)であれば誰でも応募可能、締め切りは10/31まで。詳細は以下のHPにて。(矢萩邦彦/studio AFTERMODE)

▼第二回鎌倉市まちづくりプランコンテスト

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アルスコンビネーター/知窓学舎塾長/多摩大学大学院客員教授

1995年より教育・アート・ジャーナリズムの現場でパラレルキャリア×プレイングマネージャとしてのキャリアを積み、1つの専門分野では得にくい視点と技術の越境統合を探究するアルスコンビネーター。2万人を超える直接指導経験を活かし「受験×探究」をコンセプトにした学習塾『知窓学舎』を運営。主宰する『教養の未来研究所』では企業や学校と連携し、これからの時代を豊かに生きるための「リベラルアーツ」と「日常と非日常の再編集」をテーマに、住まい・学校職場環境・サードプレイス・旅のトータルデザインに取り組んでいる。近著『正解のない教室』(朝日新聞出版)◆ご依頼はこちらまで:yahagi@aftermode.com

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