おもちゃの片付け 5つのポイント お子さんが自分で片付けられるようにするには?
お子さんのおもちゃが増え過ぎて、リビングにあふれ返っているということはありませんか?
おもちゃは自分で出して自分でしまえるようにするのが理想です。
誰もが思うことではないかと思いますが、現実はお子さんは遊んだ後片付けることはなく、親がせっせと片付け続けて疲れ果てているというケースも多いのではないでしょうか。
すぐに遊べてすぐにしまえるのが理想
お子さんの好奇心を削ぐことなく、遊びたい時にパッとおもちゃを出せるといいですよね。
おもちゃで遊びたいのに、お子さんが自分で出すことができない収納方法だと、親などの周りの人の手助けが必要です。
手が離せない忙しい時に限って「あれ取って」「あれ出して」と言われると、イライラしてしまったり「あとで」となってしまいます。
そして、お子さんがひと通り遊んだ後出しっぱなしのままだと、親はさらにイライラしてしまいそうです。
お子さんが自分で出して、自分でしまえるような保管方法が理想です。
「まだ幼いのでムリ」それは本当か?
「そうは言っても、ウチの子はまだ幼稚園だから、一人で出したり戻したりするのはムリ。親が手助けしてあげないと。」と思う方もいるかもしれません。
果たしてそれは本当にそうでしょうか?
一人ではムリ、と感じている場合は以下のポイントを振り返ってみてください。
・おもちゃの数はいくつか?
・収納場所はどこか?
・どんな収納方法か?
・普段の声かけ
・家のルール
おもちゃの数は厳選!多い時は「旬」を絞る
数が多いほど片付けるのは難しくなります。大人でさえそうなりがちなのですから。
子どものおもちゃはただでさえ増えやすいです。膨大な量をお子さん一人にやらせようとするのはムリがあります。
その時、収納用品や収納テクニックに頼ってもうまくいきません。数を厳選することが一番の近道です。
すでにたくさんのおもちゃをお持ちの場合は、お子さんにとっての「旬」の絞り込みを行います。
お子さんにとっての、現在の「1軍」「2軍」に分けて、「1軍」だけにします。
数が少なければ、お子さん一人でも片付けられるようになります。
極端な話、1個しか持っていなければ、お子さんとその1個の戻し場所を確実に決めれば、1歳児頃から戻すことができるようになります。
小学校低学年くらいで片付けの習慣がまったく付いていない場合は、まずは10個くらいに絞ってみてはいかがでしょうか。
そんな少しの数?と思われるかもしれませんが、まずはその少しの数を確実に行うことから始めます。
お子さんにとっては、片付ける力の他に、選ぶ力や優先順位を付ける力にもなります。
お子さんの好みや興味はすぐに移り変わりますので、短サイクルで1軍・2軍の入れ替えを行うと良いでしょう。
おもちゃの収納場所と遊ぶ場所は一致しているか?
子ども部屋を設けてお子さんに使わせているので、おもちゃは子ども部屋に保管しているとします。
しかし、実際に遊ぶ場所はリビングの場合が多いとなると、当然元に戻りにくくなります。
よく遊ぶ場所は年齢によっても変わってきます。リビングで遊ぶことが多いならリビングにおもちゃ置き場を設けましょう。
リビングにおもちゃの置き場所を設けるとすっきりしないので嫌だと感じる人もいるかもしれません。
しかし、ここでは最優先したいのは何か?という「目的」を明確にしましょう。
「お子さんが一人で片付けできるようになるため」ということであれば、理想のリビングが少し遠のいてしまっても良しとします。
また、お子さんがリビングで遊ぶのは、長い人生の中のほんのわずかな期間です。そのわずかな期間に、生涯役立つ片付ける力を身に付けていきましょう。
収納方法はシンプル、ゆったりざっくり
一般的に、取り出したり戻したりする時の動作の回数が増えると、人は億劫に感じます。
さらに出すよりも戻すほうが億劫さが増します。使い終わった後は用がないからです。
お子さんのおもちゃも然りです。ジャストサイズのケースにきっちり詰めたり、箱に大量に詰め込んだり、積み重ねや奥深くの収納だと面倒くさくなってしまいます。
収納用品はシンプルに、そしてゆったりざっくりと収められるようにします。
普段の声掛け
「片付けなさい」
これほど効果のない言葉はないかもしれません。
おもちゃを元に戻してほしい場合は、「ぬいぐるみを茶色のカゴに戻そう」「ミニカーを集めて白い箱に入れよう」と具体的な動作を言葉にして伝えましょう。
そして、それはなんのためにやってほしいのか、理由も説明すると良いです。「これから掃除機をかけるので床におもちゃが出しっぱなしになっていると掃除しにくいから」などです。
さらに、お子さんが元にきちんと戻した場合は、その効果も伝えます。「掃除機をかけやすくなって助かる」「片付いてお部屋の中がすっきりして気持ちがいい」など、声をかける側(親など)のメリットを伝えましょう。
家のルール
親が片付けないのに子どもに片づけを求めるのは理不尽というものです。
親の読みかけの本、羽織っていたカーディガン、買い物に使ったエコバッグ・・出しっぱなしになっていませんか?
「またすぐ使うからこれはいいの」などと言った例外は無しです。お子さんだって「明日また遊ぶから」と思っているかもしれません。
「使った物はその日のうちに元の場所に戻す」など、全員が納得する家のルールを決めて、全員が守るようにします。