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大谷もジャッジもここ2試合続けてホームラン。ポストシーズンの最長記録は…

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)Oct 17, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)とアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、ここ2試合ともホームランを打っている。

 大谷は、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第3戦の3ラン本塁打と第4戦の先頭打者ホームラン。ジャッジは、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第2戦と第3戦にどちらも2ラン本塁打だ。ポストシーズンに残っている4チームのなかで、このストリークを継続している選手は、彼らしかいない。

 もっとも、10月18日(日本時間19日)の試合――ドジャースが第5戦、ヤンキースは第4戦――もホームランを打っても、まだ、ポストシーズン最長の半分だ。ダニエル・マーフィーは、ニューヨーク・メッツ時代の2015年に、ディビジョン・シリーズ第4戦からリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第4戦まで、6試合続けてホームランを打った。それについては、当時、こちらで書いた。

「どこまで続く「ダニエル・マーフィー祭り」。ポストシーズン新記録の6試合連続ホームランだけじゃない!!」

 大谷とジャッジは、今シーズンの本塁打王だ。54本塁打の大谷は、2シーズン連続。昨シーズンの44本塁打は、ア・リーグで最も多かった。58本塁打のジャッジは、2017年(52本)と2022年(62本)も本塁打王を獲得している。

 一方、マーフィーのシーズン本塁打は、2016年の25本が最多だ。ポストシーズンで6試合連続ホームランを記録したのは、メジャーリーグ7年目。この時点では、15本塁打以上のシーズンすらなかった。2015年のホームランは、レギュラーシーズンの130試合で14本とポストシーズンの14試合で7本だ。

 マーフィーは、二塁打が多く、40本以上のシーズンは、2012年と2016~17年の3度を数える。それらを含め、12シーズン中8シーズンが35本以上だった。

 なお、マーフィーに次ぐ、ポストシーズン5試合連続ホームランは、4人が記録している。2004年のカルロス・ベルトラン、2017~18年のジョージ・スプリンガー(当時ヒューストン・アストロズ/現トロント・ブルージェイズ)、2020年のジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)に、昨年のアドリス・ガルシア(テキサス・レンジャーズ)がそうだ。

 現在、スタントンは、1試合おきにホームランを打っている。ヤンキースの3勝1敗で終わったディビジョン・シリーズの第3戦に1本と、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズの第1戦と第3戦に1本ずつ。その3本目は、ジャッジに続く2者連続だ。また、2本目のホームランは、スタットキャストによると、推定飛距離439フィート。今年のポストシーズンで推定飛距離435フィート以上のホームランを打ったのは、今のところ、スタントンだけだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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