ワールドシリーズ3登板の投手が肩の手術を受け、来年の前半は欠場。ドジャースの連覇に影響は!?
11月15日、ロサンゼルス・ドジャースは、ブルースダー・グラテロールが前日に右肩の手術を受けたことを発表した。執刀医は、ニール・エラトロッシュだ。復帰は、2025年の後半となる見込みだという。
グラテロールは、今年のワールドシリーズで3試合に登板したが、その前の2シリーズ、ディビジョン・シリーズとリーグ・チャンピオンシップ・シリーズは、ロースターに入っていなかった。レギュラーシーズンの登板も、8月初旬の1試合と9月の6試合に過ぎない。離脱の理由は、大半が肩の怪我だ。どうやら、完治はしていなかったらしい。
今年の登板数からすると、来シーズンの前半にグラテロールが不在でも、ドジャースにとって、それほどの影響はないようにも見える。
ただ、その前の3シーズンは、2021年が34登板の33.1イニングで防御率4.59、2022年が46登板の49.2イニングで防御率3.26、2023年は68登板の67.1イニングで防御率1.20を記録している。2023年の19ホールドはドジャースで最も多く、それに加え、7セーブも挙げた。奪三振率は高くないものの、高速シンカーを主体に、多くのゴロを打たせてきた。
現在の年齢は26歳だ。来シーズン、2023年のような投球を期待していたとすれば、今世紀初のワールドシリーズ連覇をめざすドジャースには、マイナスの要素となる。
今オフ、ドジャースのブルペンからは、グラテロールと同じ右投手の3人、ブレイク・トライネン、ダニエル・ハドソン、ジョー・ケリーがFAになり、ハドソンは選手としてのキャリアに終止符を打った。
2024年のレギュラーシーズンに、トライネンは50登板の46.2イニングで防御率1.93(16ホールドと1セーブ)、ハドソンは65登板の63.0イニングで防御率3.00(17ホールドと10セーブ)、ケリーは35登板の32.0イニングで防御率4.78(13ホールド)を記録した。彼らのホールドは、ドジャースのトップ3――ケリーの13ホールドはアレックス・ベシアとタイ――だ。グラテロールが来シーズンの開幕から投げることができれば、トライネンとハドソンの一方に代わる存在になり得た。