ノート(110) 厚労省事件の公判経過と「被疑者」としての最後の供述調書
~整理編(20)
勾留85日目(続)
厚労省事件の公判経過
この日は、弁護人との接見後、午後2時ころから夕食を挟んで3時間近く取調べが行われた。
最高検の中村孝検事によると、大坪さんと佐賀さんに関する第1回の公判前整理期日が2日後である12月17日に入っており、彼らの裁判も担当するので、早めに来阪したという。ただ、大阪地裁の担当裁判部は僕とは異なるという話だった。
僕の約10日遅れではあるものの、起訴もそれだけ遅れていたわけで、否認事件か否かに関わりなく、起訴から約2か月ほどで第1回の公判前整理期日を開催するというのが裁判所の考える進行スケジュールだと思われた。起訴後の最初の勾留期限も2か月だからだ。
この日は、厚労省虚偽証明書事件の起訴後の状況、特に公判における経過などを説明した。既に中村検事に繰り返し述べているところであり、中村検事が供述調書のドラフトを作成してきていたため、その確認が中心となった。その内容は、おおむね次のようなものだった。
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