梅雨入り早々に警報級の大雨・アンダーパスへの侵入は絶対にNG!水没車両からの脱出映像を紹介
本日6月23日に東北地方の梅雨入りが発表されて、沖縄地方と北海道を除く「九州・四国・本州」の各地方、が梅雨入りしたことになります。
しかしながら、梅雨入りした途端に警報級の大雨が予想され、土砂災害への注意喚起も行われています。
そこで気を付けたいのが、大雨時のアンダーパスへの侵入です。
大雨時のアンダーパスは超危険!時間がかかっても遠回りが命を守る
アンダーパスとは上記のように線路や道路との交差部で、掘り下げ式になっている下の道路を指して呼んでいます。
国土交通省によると、このようなアンダーパスは、2022年(令和4年)3月31日時点で全国に3,661ヶ所あり、トップ5は以下のとおりです。
- 1位:埼玉県⇒262
- 2位:新潟県⇒240
- 3位:兵庫県⇒178
- 4位:大阪府⇒170
- 5位:東京都⇒140
アンダーパスは都会ほど多いイメージがありますが、実際にはそうではないようですね。
大阪府は4位で東京都は5位、しかも2位の新潟県よりも70~100個所も少ないのは意外でした。
アンダーパスではトラックさえも水没する!
大雨が降るとアンダーパスは、軽自動車はもちろん普通自動車だけでなく、トラックさえも水没する、危険な道路に変わってしまいます。
2019年9月には三重県桑名市で、上記のようにトラックがアンダーパスに侵入して水没。
運転手の男性は救助されましたが、その後死亡が確認されています。
運転席が高い位置にあるトラックでさえ水没すると命を落とすため、絶対に乗用車でアンダーパスに侵入してはいけないのです。
アンダーパスで水没した際の脱出方法!
ここからは、万が一アンダーパスで水没した際の脱出方法を、クルマのプロであるJAFのサイトから紹介しましょう。
- 落ち着いてシートベルトを外し脱出に備える
- ドアや窓が開かない場合、緊急脱出用ハンマーでガラスを割って脱出する
- 外の水位との差が小さくなるとドアへの水圧も下がり開けやすい
最近のほとんどのクルマには、パワーウインドウが採用されているため、水没すると電気系統の故障や水圧によって窓が開かなくなります。
そのため、緊急脱出用ハンマーを運転席から手の届く範囲に常備しておきましょう。
緊急脱出用ハンマーなら、カッターでシートベルトを切って、女性の力でも窓ガラスを割ることが可能です。
緊急脱出用ハンマーがない場合は、外の水位との差が小さくなったときが脱出のチャンス
水圧でドアが開かず、緊急脱出用ハンマーもないため、窓ガラスを割ることも不可能。
このような最悪の状況でも脱出のチャンスは訪れるので、焦らず次の行動を取りましょう。
- 次第に車内に水が浸入してくる
- 外の水圧との差が小さくなる
- ドアにかかる水圧も小さくなり開けやすくなる
- 大きく息を吸い込み足などでドアを押し開けて脱出する
JAF提供:クルマが水没!!水深何cmまででミニバンのスライドドアは開くか?(5:40)
先に紹介した脱出方法が本当に可能なのか、疑問に思う方もおおいはず。そこでJAFが提供している、実験動画を紹介しましょう。
水深120cmで車体が水に浮いていると、ドアを開けることができません。
しかし、完全にクルマが水没してタイヤ4輪が道路に設置した状態になり、クルマ内部に水が浸入すれば、女性でもドアを開けられることを証明しています。
JAF提供:360度動画でVR体験!水没車両からの脱出【疑似体験版】(2:51)
この動画では水没して約6分後に、クルマから女性が窓ガラスを割って脱出する様子が撮影されています。
結構リアルな映像で、視点を360度変えられるので、とても参考になります。
※パソコンでは360度視点を変えられますが、スマホでは機能が使えないようです。