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大学の数が人口10万人に対して日本一。京都府は日本サッカーの改革に適した土地柄か

杉山茂樹スポーツライター
川﨑颯太(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

 Jリーグチーム、アマチュアチーム、大学生チームが同じトーナメントを戦う天皇杯。6月7日には2回戦が行われ、ガンバ大阪が高知ユナイテッドに敗れる波乱が起きた。G大阪がJ1で、高知はJFL。両者の関係を1部対4部と言い換えれば、番狂わせの程がうかがい知れる。

 惜しかったのは、アジアチャンピオンズリーグの覇者でもある浦和レッズに対し、90分を終了して0-0、延長前半14分に決勝ゴールを許し敗退となった関西大学だ。所属は関西学生サッカーリーグ1部である。浦和と関西大学。難しいのはお互いの関係だ。1部と4部の関係と先述したG大阪と高知ユナイテッドに対し、こちらの場合はどうなのか。

 話を難しくしているのは高知ユナイテッドと関西大学の関係だ。もっと言えばJFLと関西学生リーグの関係である。レベルが高いのはどちらか。

 疑問は芋づる式に湧いてくる。関東大学リーグと関西学生リーグはどうなのか。全国に併せて9つある大学リーグの組織それぞれはどんな関係か。

 日本のサッカーはピラミッド型が構築されていると言われる。日本サッカー協会のホームページには以下のように記されている。

「日本サッカーは、プロリーグであるJリーグを頂点に、アマチュアトップの日本フットボールリーグ(JFL)以下、地域リーグ(9地域)、都道府県リーグ(47都道府県)とピラミッド型のリーグ構造を形成しています。それぞれのリーグ間で昇降格があることでリーグ全体が活性化し、チームや選手個々が高みを目指すサイクルが生まれます」

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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