2020卒、すでに就活始動?ナビサイトが仮登録受付を開始、夏季インターン締切済み企業も…
来年入社(19卒)の就活は3月に解禁されたばかりだが、すでに2割以上の学生が何らかの内定を保有している…という話を前回ご紹介した。
公にはまだまだ開始したばかりの19卒就活だが、3月になって動き出した学生と、早期からインターンで動いていた学生とで二極化している。
そんな中で人事やナビサイトはすでに2020卒に向け始動している。
2020卒とはつまり、今から2年後に大学を卒業する新3年生、大学院修士1年の世代だ。
【ナビサイトのインターン版は6月オープン】
例年、業界大手のインターン向けサイトは6月1日にOPENする事になっている。
今年もOPENする時期には変わりないものの、少し様子が違う。6月のインターンサイトOPENを前に各社が「公式アプリ」「事前登録サイト」を設けるなどして、すでに各社の登録者獲得合戦が始まっているのだ。
このため「もう20卒の就活サイト登録が始まってる!」と浮足立っている学生も多い。
Twitterなどでは「就活」「インターン」などのキーワードに反応して20卒向け就活サービスの広告が表示され、それを見た19卒学生がプレッシャーを感じるという構図になっているのだ。
appstore(iOS)やPlayストア(Android)の「無料アプリランキング」や「急上昇ランキング」を覗いてみると、リクナビやマイナビの2020卒対象アプリがランクインしているのを見ることができる。
【サマーインターン、すでに募集開始。〆切済みの企業も?】
ナビサイトのOPENに先駆け、すでにサマーインターンの情報を公開している企業もある。
例えばテレビ朝日はアナウンサー職向けの採用関連イベントを5月に開催し、その参加のためのエントリーシート・エントリー動画課題を発表した。
外資系企業やベンチャー企業も続々とインターン説明会の日程を公開し、中にはすでに受付が締め切られたインターンもある。
サマーインターンの開催自体は7月末〜8月頃になるが、その選考はすでに始まっているのだ。
【学生が早くから行動する事は悪くない。しかし…】
個人的な意見として、学生が早い時期からキャリアを考え、行動を起こす事は良いことであると考えている。
早い時期から考え始め情報に触れておかなければ、急に就活が始まったからといって適切な進路選択はできないだろう。
しかし、現状を見るに今年は企業側が行動を煽りすぎているのではないだろうか。
過剰な広告攻勢の影響もあってか、現在進行系で就活を続けている学生からの不満の声も聞こえてきている。
慈善事業で採用を行うわけではないのだから、新卒採用は競争だ。
良い学生を採用したいがために先んじて動くのはある意味当然だろう。
「他社がやっているから、ウチもやらなければ出遅れる…」そう考えてしまう気持ちは痛いほどよく分かる。
しかしそれにしても、ここまで加熱してしまった年は初めてではないだろうか。
就職支援会社も新卒採用を行う企業側も焦りすぎているように感じられる。