43盗塁のスピードスターが離脱。2位とは15盗塁差があるものの、盗塁王の行方は…
7月7日、エステウリー・ルイーズ(オークランド・アスレティックス)は、前日まで遡って故障者リストに入った。
7月5日の試合で、6回表に出塁したルイーズは、次の打者のライナーが三塁手に捕球され、ヘッド・スライディングで一塁へ戻った際に、右肩を痛めたらしい。上の写真は、その直後だ。6回裏の守備にはついたが、7回裏が始まる前に交代した。関節の部分にずれが生じているという。
今シーズン、ルイーズは、両リーグ最多の43盗塁を記録している。ナ・リーグには41盗塁のロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)がいるが、ア・リーグでルイーズに次ぐのは、28盗塁のワンダー・フランコ(タンパベイ・レイズ)だ。ルイーズとフランコの差は、15盗塁もある。
ただ、ルイーズがいつ復帰できるのかは、まだわからない。
4月半ばに同様の怪我に見舞われたギャレット・ミッチェル(ミルウォーキー・ブルワーズ)は、今もまだ、復帰していない。ブライアン・アンダーソン(ブルワーズ)は、マイアミ・マーリンズ時代の2021年に2ヵ月離脱し、一度は復帰したものの、1ヵ月後に再び故障者リストに入り、そのままシーズンを終えた。
ルイーズと同じスピードスターの例としては、11年前のジャコビー・エルズベリーが思い出される。こちらは、2012年の4月中旬から7月中旬まで、3ヵ月にわたって欠場した。
ルイーズが復帰できなかった場合――そうならないことを願うが――43盗塁のまま、盗塁王を獲得できるかどうかは、微妙なところだろう。
フランコの場合、レイズはポストシーズンに向かっているので、タイトルのためだけに盗塁を試みるというわけにはいかない。また、フランコの盗塁死は、ルイーズと同じ8度だ。成功率は、ルイーズよりもかなり低い。
ルイーズを追い抜く可能性は、フランコよりも、26盗塁のボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)のほうが上かもしれない。アスレティックスと同じく、ロイヤルズの勝率は.300に達していない。
なお、ここまでのルイーズについては、こちらで書いた。