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ドジャースにマンシーが戻ってきてエドマンも加わり、内野カルテットはどうなる!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
フレディ・フリーマン(左)とマックス・マンシー May 7, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ロサンゼルス・ドジャースの内野カルテットは、また、違う顔ぶれになりそうだ。

 8月17日の8回裏、内野には、一塁から反時計回りに、キーケー・ヘルナンデスギャビン・ラックスニック・アーメドミゲル・ロハスの4人が並んだ。一塁を守っていたフレディ・フリーマンが、右手の中指を痛めたのが理由だ。それについては、こちらで書いた。

「フリーマンが離脱の場合、ドジャースの内野はどの4人が守るのか。キーケーが三塁から一塁へ移り…」

 この4人は、翌日も、同じポジションについた。

 だが、ジ・アスレティックのファビアン・アーダヤによると、8月19日に、マックス・マンシートミー・エドマンが揃って復帰するという。

 マンシーは、開幕から三塁を守っていたが、5月中旬に右脇腹を痛めた。エドマンは、先月下旬の三角トレードにより、セントルイス・カーディナルスからドジャースへ移籍した。昨年10月に右手首の手術を受け、今シーズンは、移籍前の出場もない。メジャーリーグで再びプレーするという点においては「復帰」だが、ドジャースに限ると「デビュー」ということになる。

 ちなみに、リリーバーのマイケル・コペックがシカゴ・ホワイトソックスからドジャースへ移籍したのも、エドマンが動いたのと同じトレードだ。

 一方、フリーマンは、すぐには戻ってこられないようだ。こちらは、LAタイムズのマイク・ディジオバンナによると、中指の状態は悪化していて、バットを握ることができず、8月19日にロサンゼルスでCTスキャンを受けるという。ドジャースは、18日まで、セントルイスで試合を行っていた。19日からは、ホーム・ゲームとなる。

 フリーマンが不在の間は、マンシーが一塁を守り、ラックスが二塁、遊撃と三塁は、エドマン、キーケー、ロハス、アーメドの4人中2人――あるいはアーメドを除く3人中2人――となりそうだ。

 2021年まで、フリーマンは、アトランタ・ブレーブスの一塁手だった。2021年のドジャースで、一塁手としての先発出場が最も多かったのは、101試合のマンシーだ。フリーマンの加入により、マンシーは、主に三塁を守るようになった。

 エドマンは、内外野の計6ポジションを守るが、一塁はレパートリーに入っていない。2021年のゴールドグラブは、二塁手として受賞したものだが、二塁はラックスの定位置だ。また、外野には、テオスカー・ヘルナンデスケビン・キアマイアームーキー・ベッツの3人に、アンディ・パヘズジェイソン・ヘイワードがいる。

 なお、ベッツの復帰に伴い、DFAとなったアーメッド・ロザリオは、8月18日にシンシナティ・レッズへ移籍した。ウェーバー公示中に、レッズが獲得の名乗りを上げた。

【追記:8/20】

 フリーマンは、8月19日の試合に出場するようだ。アーダヤは、デーブ・ロバーツ監督のコメントとして、亀裂骨折をしているがプレーする、痛みは許容範囲、と報じている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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