フリーマンが離脱の場合、ドジャースの内野はどの4人が守るのか。キーケーが三塁から一塁へ移り…
8月17日の8回裏、ロサンゼルス・ドジャースは、二塁を除く内野の3ポジションをシャッフルした。一塁を守っていたフレディ・フリーマンをベンチに下げ、キーケー・ヘルナンデスを三塁から一塁、ミゲル・ロハスを遊撃から三塁へ移し、遊撃にニック・アーメドを起用した。
7回裏6回裏に、ゴロを捕ろうとした際、フリーマンは、右手中指を痛めた。改めて映像で確認すると、打球が芝生と土の境目で跳ね、バウンドと軌道が少し変わっているように見える。フリーマンは、ボールを弾いたが、すぐに拾い、マウンドからベースに入ったライアン・ブレイジャーにトス。打者はアウトになった。
フリーマンは、不動の一塁手だ。息子の病気により、先月下旬から今月初旬までチームを離れた時は、キャバン・ビジオが8試合続けて一塁を守ったが、それ以外の116試合は、すべて、フリーマンが一塁手としてスターティング・ラインナップに並んでいる。
また、ビジオは、すでにドジャースにはいない。ドジャースは、フリーマンの復帰と同時に、ビジオをDFAとした。ウェーバー公示中に獲得の名乗りを上げる球団はなく、ビジオはドジャースを退団した。
フリーマンの怪我は大事に至らないかもしれないが――そうであることを願う――故障者リストに入った場合は、代わりの一塁手が必要になる。その後、ビジオはどの球団とも契約を交わしていないので、呼び戻すこともできなくはないものの、キーケーが一塁を守る可能性のほうが高い気がする。内野カルテットは、8月17日の試合終盤と同じく、一塁から反時計回りに、キーケー、ギャビン・ラックス、アーメド、ロハスが基本になるだろう。
キーケーは、マスクをかぶったことがないだけで、あとの8ポジションのいずれにもついたことがある。投手としては、2018年に1登板と今シーズンに2登板。メジャーリーグ2年目の2015年には、編成責任者のアンドルー・フリードマンの指示により、試合中にバナナのかぶりものを着て、ダグアウトに座っていたこともある。
捕手としてプレーすることも、厭わないのではないだろうか。2017年のオフには、大谷翔平がロサンゼルス・エンジェルスと契約を交わす前に、こんなツイートをしている。「親愛なるショウヘイ・オオタニ。君が入団してくれたら、僕は喜んでポジションを移るよ! あと、そうしてほしければ、ブルペンで君の球を受けるから!」
なお、捕手のウィル・スミスと外野手のジェイソン・ヘイワードも、先発出場ではないが、メジャーリーグで一塁の守備についたことがある。スミスは、2021年に1試合で1.2イニング。ヘイワードは、昨シーズン、6試合で計11.0イニングを守った。【追記:8/18】ロハスも、一塁の経験は皆無ではない。