米不足を乗り切る!普通の食事にも介護食にも使える献立の立て方
最近、スーパーの米売り場で「品切れ」という札をよく見かけるようになり、棚から米が消えている状況をよく見かけます。「令和の米騒動」なんて言われていますが「平成の米騒動(※1)」を経験していると「あの時のような状況になったら介護食は作るのは辛いな…」と正直思っています。
(※1)1993年の日本における記録的な冷夏による米不足で、同年後半から翌年前半にわたって騒動が長期化しました。消費者も、卸売業者までもが米の確保に走り、小売店の店頭から米が消えるといった混乱が発生しました。
当時は現在と違って日本にエスニック料理がまだ家庭に根付いていない状況でしたので、タイ米などの外国米の扱い方がわからず、魅力が引き出せず「美味しくない」という印象がありました。最近はエスニック料理には、タイ米やジャスミン米などその国のお米に合わせたものが一番だというのがよくわかります。ですが、介護メンズはエスニック料理が苦手でお米も「国産じゃなきゃヤダ」と言う始末。
普段からストックしているとはいえ、自然災害に対する備えのためにもストックの量は減らしたくないのが本音です。そこでどうすればお米の量を維持しながら食事を作るか、試してみました。
1.朝食はパン、昼食は麺類、夕食はごはんと3食の中でもお米は夕食のみ出す
朝食のパンも柔らかいものや、食べやすいものが多いので、飲み込むときに注意をしていれば美味しく食べてもらえます。バターやジャム、ピーナッツなどが日替わりで選べると気分も違いますよ。昼の麺類は、そば、うどん、パスタ乾麺を多く利用しています。日持ちしますし、半分に折って茹でると麺を切る手間が省けます。コツは表示の時間よりも長めに茹でること。他に焼きそばも少し水分を入れて炒めると面が柔らかくなります。
2.ごはんにもち麦や雑穀米を混ぜていつもより柔らかく炊く
いわゆる「かさまし」です。もち麦や雑穀米を使うことでお米の量を減らすことができます。ごはんだけで食べる時よりも歯ごたえも普通のごはんと違うので、水加減をいつもより多めにして柔らかく炊くことがポイントです。
3.ごはんだけでなくお粥も献立に組み入れて使うお米の量を減らす
ずばり、お粥にすると使うお米の量が単純に減ります。少ないお米でも満足感が出ます。介護メンズは噛むのが面倒になると「お粥にしてほしい」と手間のかかる事を言ってきます。ですがお米の量を考えたら少し助かる提案です。
たったこれだけ?ですが、意外とお米の減るペースが遅くなりました。新米の出回るのはもうすぐです。それまで色々工夫して新しいものにチャレンジしてみるのもおススメです。新米が出回ったら、その時は美味しくお米を頂きたいですね。
※噛む力、飲み込む力には個人差があります。不安のある方は医師や看護師、管理栄養士などにご相談くださいね。