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ナ・リーグの「本塁打2位タイ」は2人から4人に増える。大谷翔平とブライス・ハーパーに並んだのは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ノーラン・ゴーマン(セントルイス・カーディナルス)Jun 4, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ナ・リーグ本塁打ランキングのトップには、17本のマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)が位置している。オズーナと3本差の2位タイに、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)とブライス・ハーパー(フィラデルフィア・フィリーズ)がいることも、前日までと同じだ。

 ただ、2位タイの人数は、2人から4人に増えた。6月4日、ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)とノーラン・ゴーマン(セントルイス・カーディナルス)は、14本目のホームランを打ち、大谷とハーパーに並んだ。

筆者作成
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 上位の5人中4人は、1シーズンに40本以上のホームランを打ったことがあり、そのシーズンとは限らないものの、本塁打王を獲得している。あとの1人、ゴーマンは、シーズン30本塁打以上と本塁打王のどちらも、まだない。

 今シーズンは、メジャーリーグ3年目。過去2シーズンのホームランは、2022年が89試合で14本、2023年は119試合で27本だ。先月10日に24歳の誕生日を迎えた。

 現在は二塁を守っているが、マイナーリーグでは2019年まで三塁手としてプレーしていた。カーディナルスの三塁には、ノーラン・アレナードがいる。ESPNのカイリー・マクダニエルは、2022年の開幕前に、似たタイプの選手としてマックス・マンシー(ドジャース)を挙げていた。

 5月28日以降は、7試合で6本塁打。5月28日と29日に各1本、6月2日が1本、3日が2本、4日は1本だ。3試合連続ホームランを継続している。

 一方、ナ・リーグで二桁本塁打の15人中、テオスカー・ヘルナンデス(ドジャース)は、最も長くホームランが途絶えている。5月24日のシーズン12本目が最後だ。6月4日は、センターへ飛んでいったテオスカーの打球を見て、打たれたアロルディス・チャップマン(ピッツバーグ・パイレーツ)はグラブをマウンドに叩きつけたが、ボールはフェンスの手前で落下し、ジャック・スウィンスキーのグラブに収まった。

 また、テオスカーは、先月、2本のホームランを外野手に阻まれている。それについては、こちらで書いた。

「オズーナが16本目のホームランを打ち、大谷との差を3本に広げる。テオは大谷と並ぶ13本のはずが…」

 ア・リーグで二桁本塁打は、以下のとおり。ナ・リーグの15人に対し、ア・リーグは28人を数える。15本塁打以上は、ナ・リーグが1人、ア・リーグは7人だ。

筆者作成
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 ジャンカルロ・スタントン(ニューヨーク・ヤンキース)が15本目のホームランを打ち、ヤンキースには、今シーズン1組目の15本塁打トリオが誕生した。

 ボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)とライアン・マウントキャッスル(ボルティモア・オリオールズ)は、6月4日に1試合2本塁打。マウントキャッスルのマルチ本塁打は、今月2度目だ。6月1日の試合でも、2本のホームランを打っている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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