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プレミア12の本塁打王と打点王は来年の開幕シリーズでも来日する!? それぞれドジャースとカブスに在籍

宇根夏樹ベースボール・ライター
マット・ショウ(シカゴ・カブス)Feb 23, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今年のプレミア12で、ライアン・ウォードは5本のホームランを打ち、マット・ショウは14打点を挙げた。ウォード以外は、どの選手も3本塁打以下。また、ショウに次いで打点が多かったのは、11打点のウォードだ。

 2人とも、まだメジャーデビューはしておらず、ウォードはロサンゼルス・ドジャース、ショウはシカゴ・カブスに在籍している。来年、ドジャースとカブスは、日本で開幕シリーズを行う。

 ウォードは、来年2月に27歳となる外野手だ。レフトとライトに、一塁も守る。2019年のドラフトでドジャースから8巡目・全体251位指名を受け、2024年はAAAで120試合に出場。打率.258と出塁率.317、33本塁打と11盗塁、OPS.861を記録した(他にルーキークラスで出場2試合)。パワーはあるものの、1ツール・プレーヤーに近い。

 現在、ドジャースの40人ロースターには、4人の外野手がいる。トミー・エドマンクリス・テイラーアンディ・パヘズジェームズ・アウトマンがそうだ。エドマンとテイラーは、内野も守る。

 このままであれば、ウォードが控えの外野手として開幕ロースターに入る可能性もあるが、そうはならないだろう。テオスカー・ヘルナンデスと再契約を交わすか、ホアン・ソトを迎え入れるか、彼らでなくても、外野手を加えるはずだ。ニューヨーク・ポストのジョエル・シャーマンらによると、GMミーティング中、ブランドン・ゴームズGMは、ムーキー・ベッツについて、二塁か遊撃を守る予定、と語ったという。

 一方、ショウは、23歳の内野手だ。一塁以外の3ポジションを守る。2023年のドラフトでカブスから全体13位指名を受け、2024年はAAとAAAで計121試合に出場。打率.284と出塁率.379、21本塁打と31盗塁、OPS.867を記録した。

 ベースボール・アメリカは、2024年の開幕前のプロスペクト・トップ100において、ショウを31位に挙げている。ちなみに、28位のコルト・キース(デトロイト・タイガース)は、2024年の開幕戦でメジャーデビューし、二塁のレギュラーとしてプレーした。

 今のところ、カブスの内野に、空きはない。二塁がニコ・ホーナー、遊撃がダンズビー・スワンソン、三塁がイサック・パレイデス、一塁はマイケル・ブッシュだ。ショウは、控えにはならないだろう。ベンチを温めさせるよりも、AAAでプレーさせたほうがいい。

 ただ、カブスは、先発投手をトレードで手に入れるため、その見返りのパッケージに、ホーナーを含めるかもしれない。そうなると、ショウを二塁に抜擢、ということもあり得る。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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