移籍後14試合で7本塁打のジャズが離脱する。ヤンキースは内野手が足りず、外野手は余り気味!?
7月27日にマイアミ・マーリンズから移籍後、ジャズ・チザムJr.(ニューヨーク・ヤンキース)は、14試合で打率.316と出塁率.361、7本塁打と5盗塁(盗塁死0)を記録した。移籍前の101試合は、打率.249と出塁率.323、13本塁打と22盗塁(盗塁死8度)だった。
また、ヤンキースでは、2試合目から、三塁手としてプレーしている。それまでは、マイナーリーグでも、三塁を守ったことはなかった。トレードで獲得した時、ヤンキースは、チザムJr.に二塁を守らせるつもりでいたと思われる。そうならなかった経緯については、今月初めに「ヤンキースに移籍のジャズは2試合目と3試合目にホームランを2本ずつ。続く4試合目は0本だったが…」で書いた。
チザムJr.が次の試合に出場するのは、しばらく先になる。
8月14日、ヤンキースは、前日まで遡り、チザムJr.を故障者リストに入れた。前々日の試合で、ヘッド・スライディングをしてホームインの際に、チザムJr.は左肘を痛めた。捕手のシン・ガードにぶつかったのが、原因らしい。まだわからないものの、手術を受け、今シーズンを終える可能性もある。
チザムJr.の離脱に伴い、ヤンキースは、AAAからオズワルド・ペラーザを昇格させた。ここからの内野は、一塁がベン・ライスとDJ・ラメイヒュー、二塁がグレイバー・トーレス、遊撃がアンソニー・ボルピー、三塁はオズワルド・カブレラとラメイヒューにペラーザ、となりそうだ。今シーズン、この6人中5人は、出塁率.315未満とOPS.690未満。ペラーザは、AAAの65試合で打率.244と出塁率.351、8本塁打と17盗塁、OPS.733を記録しているが、過去2シーズンと違い、今シーズンはメジャーリーグでプレーしていない。
ヤンキースのAAAには、ジェイソン・ドミンゲスがいる。ドミンゲスは、昨年9月にメジャーデビューし、8試合で4本のホームランを打った。右肘を痛め、デビューから3週間経たずにトミー・ジョン手術を受けたが、この怪我がなければ、今シーズンはレギュラーとなっていてもおかしくなかった。現在は、メジャーリーグへ復帰できる状態だ。
けれども、ドミンゲスは、内野を守ったことがない。ポジションは外野だ。ヤンキースには、4人の外野手、アレックス・バーデューゴ、アーロン・ジャッジ、ホアン・ソト、トレント・グリシャムがいる。DHは、ジャンカルロ・スタントンだ。ブライアン・キャッシュマンGMは、チザムJr.が怪我を負う直前に、MLBネットワークのラジオ番組で、ドミンゲスを昇格させるかどうかについて、ロースターに「空きがない」と語っていた。