ナ・リーグにも「隠れ首位打者」はいるのか。現在の打率トップは大谷翔平
6月26日を終えた時点で、ア・リーグの打率トップには、.311のボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)が位置している。
ただ、オールスター・ブレイクを迎える前に、トップは、違う選手になっているはずだ。スティーブン・クワン(クリーブランド・ガーディアンズ)は、今のところ、チームの試合数×3.1打席に達していないものの、打率.377を記録している。
ここまで、クワンの打席は235。ガーディアンズは78試合を終えているので、そこに3.1を掛けると241.8となる。
一方、ナ・リーグの打率トップは、本塁打トップと同じく、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)だ。打率.322と25本塁打を記録している。ちなみに、打率の2位と3位には、サンディエゴ・パドレスの2人、.316のジャリクソン・プロファーと.310のルイス・アライズが並んでいる。
こちらにも、「隠れ首位打者」がいる。チームの試合数×3.1打席未満ながら、大谷を上回る打率の選手だ。クリスチャン・イェリッチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)は、237打席に立ち、打率.325を記録している。打席の不足分は、クワンより少し多い。ブルワーズのレギュラーシーズンは、ちょうど半数の81試合が終了。81×3.1=251.1だ。
イェリッチの打率は、大谷とほとんど変わらない。クワンと違い、チームの試合数×3.1打席に達した時、トップではなく、2位以下にランクインするかもしれない。
それでも、イェリッチは、首位打者の有力候補の一人だろう。アライズと同じく、イェリッチも、首位打者を2度獲得している。2018年の打率.326と2019年の打率.329は、どちらもナ・リーグで最も高かった。
なお、イェリッチについては、こちらでも書いた。