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築100年のレトロな温泉!3000円で素泊まり可能な駅前高等温泉宿泊レポート

satochin旅行・グルメ・おでかけライター

旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。別府駅から歩いて2分。大正レトロな建物がエモい駅前高等温泉。1回250円で利用できる共同浴場ですが、実は2階には宿泊施設もあるんです。予約や利用方法について紹介します。

100周年を迎えた駅前高等温泉

別府市のジモ泉(地元の住民が共同で運営している温泉)のひとつ駅前高等温泉。大正13年(1924年)地域住民からの寄付で建てられ、今年で100周年。今も自治会で管理しています。

建物前には無料の手湯も。
建物前には無料の手湯も。

大正時代に建てられたドイツ建築様式の建物は、別府の街の中でもひときわ目立っていて、駅から徒歩2分、朝早くから夜遅くまで利用できるということもあり、観光客も多く訪れています。筆者もはじめて別府に来た時、こちらの温泉を利用しました。

2階への階段
2階への階段

その時トイレを借りるために2階にあがり、階段や廊下、洗面所、どこも趣があって、いつかここに泊まりたいと思っていたんです。やっと念願かなって宿泊できました。

廊下と共同の洗面所
廊下と共同の洗面所

日帰り入浴の利用法

まずは日帰り入浴の利用法について紹介します。

券売機でチケットを購入。大人は250円、小人は150円。シャンプーや石鹸などバスアメニティはないので、必要な人はこちらのチケットも購入しましょう。フェイスタオルは名前入りのものを販売しています。バスタオルはレンタル。どちらもチケットを購入します。

購入したチケットは番台へ。

番台の後ろには、あつ湯とぬる湯、2種類の温泉があり、1枚のチケットで利用できるのはどちらか一方です。

あつ湯とぬる湯2つの温泉

番台に向かって右にあるのがぬる湯、左があつ湯です。

初めての人は、ぬる湯から入ってみましょう。
初めての人は、ぬる湯から入ってみましょう。

筆者はあつ湯へ。

あつ湯は湯船が2つ。大きなタイルの浴槽と階段の下にひのきのお風呂。到着した日の夕方に入った時は、タイルの浴槽は体感で44度くらい、ひのきのお風呂は37度くらいでした。

女湯のあつ湯
女湯のあつ湯

男湯はもっと熱かったらしく、タイルのお風呂はみんな入れず、ひのきのお風呂に入っていたそうです。

ひのきのお風呂はいつまでも入っていられる温度
ひのきのお風呂はいつまでも入っていられる温度

翌朝、今度はぬる湯に入ってみました。こちらは丸い湯船がひとつあります。この日の一番風呂で番台の人に「熱すぎたら水を入れてくださいね」と言われましたが、それほど熱くは感じませんでした。多分43度くらい。

単純泉は無色透明ですが、朝一のお湯は薄い濁りがありました。

せっかくなので再度あつ湯にも入ってみると、タイルのお風呂は熱すぎて入れませんでした。

ひのきのお風呂はなんとか入れる温度。やはり朝は熱いようです。

駅前高等温泉には2本の自家源泉があり、それぞれあつ湯とぬる湯にお湯をひいています。泉質はどちらも単純泉。源泉をかけ流しにしています。実は2年ほど前にあつ湯の温度が下がってしまい、今はあつ湯とぬる湯の湯船の場所が交代になったそうです。

素泊まり3,000円

次に宿泊施設について紹介します。ジモ泉で宿泊施設があるのはここだけ。しかも1泊3,000円と破格の値段です。予約は電話のみ。

個室は7部屋で2人用のお部屋を利用しました。

なにせ100年前の建物。古いです。でも、ドアに鍵もかかるし、テレビもありました。画面の下1/5は映りませんでしたが(笑)。エアコンの効きも良かったです。古さを楽しめる人なら、布団も清潔だし不自由は感じないでしょう。

お部屋に冷蔵庫はありませんが、2階奥に冷蔵庫やトースター、電子レンジがあって、宿泊者は自由に使うことができました。(ただし、自分でしっかり管理しましょう)

宿泊費にフェイスタオル、石鹸、ドライヤーはセットになっていましたが、それ以外は有料です。バスタオルは100円でレンタル、歯磨きセット、使い切りのシャンプーやコンディショナーも有料なので、こちらは持参しました。

浴衣などはないので部屋着は必須。男女一緒の共同トイレは水洗です。

素泊まり3,000円と書きましたが、金土日祝は+500円で3,500円になります。これに入湯料1人100円。ただし、お風呂は入り放題。何度でも入れます。そして、フェイスタオルはそのたびに新しいものを貸してくれるので、バスタオルはレンタルしなくても良かったかも。ドライヤーは脱衣所でしか使えないので、使う時に番台で借ります。

チェックインは16時、チェックアウトは10時。

お風呂は宿泊中何度でも利用できますが、0時から清掃になります。お湯が溜まるのは5時くらいと聞いていましたが、実際には4時過ぎにはお湯がたまっていて、「入ってもいいですよ」と言ってもらえました。というか一晩中掃除をしたり、お湯の温度をみたりしているんだなと思うと、こんな安価で利用させてもらって、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

実は個室以外に男性限定の大広間があります。こちらは雑魚寝。でも、1人2,000円とさらに格安。利用は19時から翌9時までと少し短めです。

前にも書いたように自治会で管理していて、順番に1日を4人で交代しているそうです。宿泊者がいる時は24時間管理の人がいますが、宿泊者がいない時は23時から翌6時までは施錠して無人となります。

そのため、当日宿泊しようと突然やってきても、部屋が空いてても管理する人がいないため宿泊を断るときもあるそうです。ネットには大広間は当日でもOKのような情報がありますが、確実に宿泊したい場合は事前に予約しておきましょう。

駐車場は1日500円で建物手前に停められますが、大きな車は大変かもしれません。筆者は軽のレンタカーでしたが、それでもちょっと大変でした。

コンビニや飲食店が近い

目の前のコンビニで購入したかぼすハイボール
目の前のコンビニで購入したかぼすハイボール

素泊まり専門ですが、目の前に24時間営業のコンビニがオープンしていました。近くには商店街も多く、夕食を食べる場所には困りません。

商店街にある「うまい処おーちゃん」の別府餃子
商店街にある「うまい処おーちゃん」の別府餃子

今回は商店街の中にあった居酒屋で、別府餃子やとり天をいただきました。

トキハ百貨店地下の「東洋軒」のとり天と、「手のべ冷麺専門店 六盛」の別府冷麺をテイクアウト
トキハ百貨店地下の「東洋軒」のとり天と、「手のべ冷麺専門店 六盛」の別府冷麺をテイクアウト

海の方へ少し歩くと百貨店トキハがあり、その地下にはスーパーや別府冷麺やとり天の有名店があって、テイクアウトもできます。地元スーパーのお惣菜も、リーズナブルに地元グルメが楽しめていいですよ。

前回紹介したまるみや旅館同様、万人向けの宿ではありません。でも、温泉をたくさん楽しみたいという人にはオススメです。番台に座っている地元の方たちも、みなさん良い人ばかりで、ほんの束の間ですが別府住民になった気分が味わえました。

駅前高等温泉
住所 大分県別府市駅前町13−14
電話番号 0977-21-0541
営業時間 8:00〜23:00(宿泊者がいる場合のみ6:00~0:00)
利用料金 日帰り 大人250円 小人150円
定休日 不定休
駐車場 5台
公式ホームページ 駅前高等温泉(外部リンク)

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旅行・グルメ・おでかけライター

おいしいものが大好きで、ご当地グルメをもとめて日本全国47都道府県を制覇。食べログの地図を塗りつぶした旅行ライター。海鮮丼マニアとしてテレビ出演経験あり。 旅先の飲食店以外にもローカルスーパーや道の駅、SA・PAで見つけたご当地グルメを中心に、温泉やホテルも紹介しています。普段のサービスや味を知りたいため、事前許可を取らず、気に入ったら後から掲載許可をもらい、紹介している記事が多いです。許可をもらえるまでしつこいです(笑)。 リアルな旅の記録はXで発信中。 温泉ソムリエマスター/サウナ・スパ健康アドバイザー/銭湯検定4級/チェコ親善アンバサダー

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