旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。
日本から一番近い英語圏の南の島サイパン。最近は韓国や台湾、東南アジアの島々が海外旅行先として注目されていますが、直行便が復活してサイパン人気が再燃しつつあります。サイパンビギナーからリピーターまで、日本人が安心して利用できる「HIMAWARIホテル」を、最新のサイパン事情とともに紹介します。

日本から3時間半のサイパン島

1980年代後半から1990年代半ばにかけて、日本人に大人気だった南の島グアム・サイパン。サイパン島・ロタ島・テニアン島などがある北マリアナ諸島は、1978年に観光客が73万人を記録。うち45万人は日本人でした。

当時は卒業旅行や週末に気軽に行ける海外旅行の行き先として、特に人気がありましたよね。筆者もOL時代友人と週末に出かけていました。

ところが2005年にJALがサイパンから撤退。日系ホテルも次々とサイパンから去っていき、日本人観光客が激減。なんとなく忘れ去られた島となっていました。

そんな中、2022年9月1日にユナイテッド航空が成田空港からの直行便を復活。ゆったりとした時間が流れるビーチリゾートサイパンの人気も徐々に復活しつつあります。

筆者は10月末に出かけてきました。驚いたのがシニア層の多さ！サイパンで青春の思い出を作った人も多いのでしょう。

ダイビングをするために初めてサイパンに来たという女性も！サイパンの人気ダイビングスポットGROTTOは100段の階段を降りた先にです。「若いうちにこれて良かったわ〜」と微笑む女性は、どう見てもオーバー60。いい意味で田舎のサイパンは、アクティブなシニア世代の旅行先にもオススメです。

もちろん、ビーチがきれいなので小さな子どもを連れたヤングファミリー、カップルや大学生も楽しめますよ。

「HIMAWARIホテル」をオススメするわけ

今回筆者が利用したのは「HIMAWARIホテル」。名前からわかるように日本人が経営しています。

アメニティが揃ったゲストルーム

スタンダードツインに2人で宿泊しました。30平方メートルのお部屋は広々としています。シンプルですがテーブルも長くて使いやすい。Wi-Fiのスピードも速く、夜はパソコンで仕事もできました。

冷蔵庫にはミネラルウォーターが1本ずつ。毎日ではないのが残念でしたが、ミネラルウォーターを買う場所には困らなかったので、特に不便は感じなかったです。

アメニティはシャンプー、コンディショナー、ボディソープ。バスタオルやフェイスタオルは洗濯したものと、歯ブラシは新しいセットに毎日交換されていました。

日本人なので、やっぱり湯船があるのはありがたい。シャワーはお湯が温まるまで少し時間がかかりますが、ちゃんとお湯が出ます。

海外のホテルでは珍しい4階に展望風呂があるということも、ここに決めた理由のひとつ。ですが、残念ながらコロナ以降休止となっていました。サイパンの海を見ながらお風呂に入りたかったぁ～。

ベランダには洗濯物が干せるし、コインランドリーも館内にあります。2階のお部屋からの景色はそんなに良くありませんでしたが、４階からは海も見えるようです。

空港送迎が頼める

成田からのサイパン直行便は週3便。成田からサイパンは火・木・日、サイパンから成田は月・水・金。

往路はサイパン空港に到着するのが23時。タクシーもありますが、「HIMAWARIホテル」はホテルまでの送迎をしてくれます（片道20ドル、1名追加ごとに5ドルプラス）。

料金はタクシーと同程度ですが、夜遅い時間に迎えにきてもらえるのは助かりました。

日本語が通じる

日本人が経営しているホテルなので、日本語が通じる人がスタッフに多くいます。メールも日本語で大丈夫でした。

立地が良い！

サイパンの繁華街はホテルのあるガラパンエリアで、ホテルからABCマートやショッピングモール、免税店まで歩いて5分。車は歩行者を見かけると、必ず止まってくれました。優しい。

サイパンで一番きれいなマイクロビーチまでは、ホテルから歩いて7分ほど。
ちょうどハロウィンに出かけたので、夜は本場アメリカのハロウィンの様子を楽しむことができました。

宿泊費が安い！

なにより宿泊費が安かった！スタンダードツインならルームチャージで今なら65ドル（10,031円）。筆者達もOTA経由で3泊で3万円台で済みました。1人1泊5,000円です。

アクティビティ満載なビーチ沿いのリゾートホテルも考えたのですが、1日目は夜遅く到着するので寝るだけ。それなら安くてもいいかと思ったんです。2日目から他のホテルに移動する人もいました。でも、結局便利すぎてここに3泊しました。

１階のストアーは6時15分から営業

助かったのが朝6時15分から営業している1階のストアー。食料品から日用品まで、なんでも揃っています。日本製品が多すぎて、ここはどこ？となってしまうくらい。

ベーカリーやお惣菜、おにぎり、お弁当も豊富。お弁当は現地の人にも大人気で、午前中に売り切れちゃう商品もあるそうですよ。

おにぎりは日本のふわっとしたおにぎりと違い、ギュギュっとお米がつまったボリューミーな一品。1個食べるとお腹いっぱいになります。

連日購入したのがスープ。クラムチャウダーとマカロニスープを飲んでいましたが、ピリ辛スープ、お粥もありました。容器にめいっぱい入れて2.49ドル。ちょっと欲張りかしらと思ったのですが、地元の人は蓋がしまらくなるくらいたっぷり入れていました。

ちょっと変わったカルボナーラパスタも、クリーミーでチーズたっぷり！濃厚！これで2.5ドルというのですから、ほんとお得！お弁当も5ドルしないのがたくさんありました。

イートインスペースにある電子レンジは、誰でも自由に使うことができました。

開店と同時に出かけると、前日のパンが半額になって売られていたので、朝食の他にアクティビティに出かけるときのお昼ご飯も購入。マニャガハ島に行くと普通のお弁当が14ドルに、1ドルのミネラルウォーターが3ドルになっています。

ホテル周辺のお店

ストアの横には日本食レストランがあって、今回は利用しなかったのですが、クチコミを読むと安くておいしいようです。

ホテルから歩いて２分ほどの場所には99セントショップがあり、日本の100円ショップのようなものかしらと出かけたら、普通にスーパーでした。でも、ここはビールやジュースなど、ドリンクが安かったです。

サイパンは今観光客の8割が韓国人だそうで、レストランは韓国料理のお店が多くありました。あとは日本食レストラン。

マクドナルドはサイパンに2店舗あります。そのうち1店舗はガラパンエリア。店内イートイン利用すると、セットのドリンクはフリーになって、好きなドリンクを何杯でも飲めます。

カフェでモーニングをいただくと6.95～7.95ドル。写真は「PLUMERIA STEAKHOUSE」のソフトチキンタコスモーニング。ドリンクがついて6.95ドルでした。ここはコーヒーもおいしかったです。

サイパン旅行のアドバイス

以前何度も出かけたことのある人も、最近のサイパンの様子はわからないですよね。

2024年11月に出かけた時、気になったことを最後にまとめました。

入国について

サイパン・テニアン・ロタは、44日以内の滞在の場合VISAは必要ありません。ただし、ESTA、又はGuam-CNMI VWP（グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム）が必要です。ESTAは有料ですが、一度発行すると最長2年間有効です。一回だけふらりと遊びに行くのなら無料で申請できるGuam-CNMI VWPが簡単で便利です。

こちらは行きの飛行機の中で用紙が配られるので、その場で書いてサイパンについてから提出するだけで大丈夫でした。ところが2024年11月30日午前0時からは用紙での申請ができなくなります。なので、日本にいる間にオンラインで申請を済ませておく必要があります。こちらの申請は遅くとも5日前までに行っておきましょう。

また、税関申告書はすべてオンラインになっています。こちらも日本で旅行に出かける3日前までに申請しておきましょう。サイパンに空港についてからだと、自分のスマホなどでその場で手続きすることになり、かなり時間がかかります。

参考：サイパン・テニアン・ロタへの入国・出国（外部リンク）　

マニャガハ島のアクティビティについて

サイパンで一番人気ともいえるマニャガハ島。韓国の会社がアクティビティを運営していましたが、2024年10月26日に撤退。現在、マニャガハ島に渡ることはでき、食堂やトイレはありますが、アクティビティは行われていないようでした。

筆者は日本からシュノーケリングの道具を持参。ガイドさんが言うには、島に渡る船の管理棟でレンタルもできるそうです。島内のスーパーでシュノーケリング用の道具など販売しているので、そちらを購入しても良いでしょう。

マニャガハ島の海はとてもきれいで、足のつくような浅い場所でもカラフルな魚をたくさん見ることができ、シュノーケリングだけで半日楽しめましたよ。

レンタカーについて

日本の免許でサイパンは運転できます。ただ、なにかあった時に日本の免許証では読めないということもあるので、国際免許をとっていくと安心です。

レンタカーは24時間借りて34ドルでした。これに税金関係が8ドル。でも、保険関連は念のため全部かけたら54ドルにもなってしまいました。これは後から考えたら必要なかったなと思われるものもありました。ガソリンを満タンにしないで返却できるという保険には20ドルも払ってしまいましたが、ガソリンスタンドは普通にどこにでもあったので失敗しました。

また、運転中タイヤの空気圧が減っていることを知らせるランプが点灯。そんなときは、ガソリンスタンドで空気圧の測定と補充をしましょう。無料でできます。ランプがついたまま返却すると罰金がとられるそうなので注意してくださいね。

ハワイより気軽に楽しめるサイパン

円安の今、海外旅行に行くのも大変という声も聞こえてきますが、サイパンならリーズナブルに楽しめますよ。青春を思いだして出かけてみませんか？

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