Yahoo!ニュース

40歳の誕生日に通算356本目のホームランを打つ。不惑のバースデー・アーチは何人目!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジョーイ・ボトー(シンシナティ・レッズ)Sep 10, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月10日、故障者リストから復帰したジョーイ・ボトー(シンシナティ・レッズ)は、「6番・一塁」としてスターティング・ラインナップに名を連ね、3打席続けて内野ゴロの後、4打席目にホームランを打った。

 この日は、40歳の誕生日だった。ボトーは、1983年9月10日にトロントで生まれた。

 バースデー・アーチは4本目。2011年、2016年、2021年、2023年に1本ずつ。それぞれ、28歳、33歳、38歳、40歳の誕生日だ。

 その3本目については、こちらで書いた。

「誕生日の2人が交互に一塁を守る。38歳と34歳。バースデー本塁打を打ったのは…」

 スタッツ・センターによると、1900年以降、40歳のバースデー・アーチは、ボトーが7人目。その前の6人は、1957年のボブ・サーマン、1983年のジョー・モーガン、1988年のウェイド・ボッグス、1999年のトニー・フィリップス、2012年のチッパー・ジョーンズ、2015年のアレックス・ロドリゲスだという。

 MLB.comのサラ・ラングスは、40歳以上のバースデー・アーチとして、彼らに加え、1988年のダレル・エバンスと2011年のジム・トーメイを挙げている。この2人は、41歳の誕生日にホームランを打った。

 1957年のサーマンは代打本塁打、1983年のモーガンは1試合2本塁打(5打数4安打)。1999年のフィリップスは、2点ビハインドの9回表に3ラン本塁打を打ち、逆転勝利をもたらした。

 ロドリゲスのバースデー・アーチは6本を数え、マーク・レイノルズと並び、最も多い。レイノルズがロドリゲスに追いついた。2人も、1試合2本のバースデー・アーチが1度ずつあり、誕生日としては5度(5試合)だ。

 また、20代、30代、40代のいずれでもバースデー・アーチは、チッパーに続き、ボトーが2人目。ロドリゲスが打ったのは、21歳、26歳、27歳(2本)、29歳、40歳の誕生日なので、30代はない。

 ボトーのバースデー・アーチは、これが最後となるかもしれない。10年2億2500万ドルの契約は、今シーズンまで。来シーズンは、年俸2000万ドル(解約金700万ドル)の球団オプションだ。

 今シーズンは52試合で14本のホームランを打っているものの、ここ2シーズンの打率と出塁率は、2021年が.205と.319、2022年は.201と.302。通算の打率.295と出塁率.410とはかけ離れている。通算本塁打は356本だ。

 なお、現役選手では、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)が5本のバースデー・アーチを記録している。こちらは、すべて20代。21歳、22歳、24歳、26歳、29歳だ。30歳以降の誕生日(8月7日)は、3度とも故障者リストに入っていた。

 トラウトの近況については、こちらで書いた。

「マイク・トラウトのトレードが実現した場合、大谷翔平とチームメイトになる可能性はあるのか」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事