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米、ポーランド向けJASSM-ER巡航ミサイル821発を輸出へ。諸経費込み総額約2600億円

JSF軍事/生き物ライター
ポーランドのコヴナツキ国防副大臣(2017年当時)の投稿よりJASSM-ER

 3月12日、アメリカ国防安全保障協力局(DSCA)がポーランド向け「JASSM-ER」空対地巡航ミサイル821発の輸出提案を国務省から議会に通知しました。F-16戦闘機やF-35戦闘機に搭載予定の空中発射式です。関連機材など諸経費込み最大で17億7000万ドル(約2600億円)の費用見積もりとなっています。

 過去のポーランド向けJASSM巡航ミサイルのDSCA輸出提案の記録は以下の通りです。今回の輸出案件は821発と非常に多い数となっています。

 なおアメリカ軍のJASSM/JASSM-ER巡航ミサイルの現在の備蓄は数千発で、1万発を目指して最近では年間550~600発のペースで自国向けを生産しています。これに比べるとポーランドの備蓄予定数は10分の1ですが、アメリカとポーランドの国力差は30倍以上の差があるので、相当に無理をしていることがわかります。

 また昨年に発表された日本向けJASSM-ER巡航ミサイルは50発でした。この数では逆に少な過ぎるので、後日また追加の輸出取引の計画があるのだと思われます。

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軍事/生き物ライター

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人兵器(ドローン)、ロシア-ウクライナ戦争など、ニュースによく出る最新の軍事的なテーマに付いて兵器を中心に解説を行っています。

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