米、ポーランド向けJASSM-ER巡航ミサイル821発を輸出へ。諸経費込み総額約2600億円
3月12日、アメリカ国防安全保障協力局(DSCA)がポーランド向け「JASSM-ER」空対地巡航ミサイル821発の輸出提案を国務省から議会に通知しました。F-16戦闘機やF-35戦闘機に搭載予定の空中発射式です。関連機材など諸経費込み最大で17億7000万ドル(約2600億円)の費用見積もりとなっています。
過去のポーランド向けJASSM巡航ミサイルのDSCA輸出提案の記録は以下の通りです。今回の輸出案件は821発と非常に多い数となっています。
- 2014年09月19日、40発:JASSM/AGM-158A 射程370km
- 2016年11月28日、70発 :JASSM-ER/AGM-158B 射程1000km
- 2024年03月12日、821発:JASSM-ER/AGM-158B-2 射程未公表
なおアメリカ軍のJASSM/JASSM-ER巡航ミサイルの現在の備蓄は数千発で、1万発を目指して最近では年間550~600発のペースで自国向けを生産しています。これに比べるとポーランドの備蓄予定数は10分の1ですが、アメリカとポーランドの国力差は30倍以上の差があるので、相当に無理をしていることがわかります。
また昨年に発表された日本向けJASSM-ER巡航ミサイルは50発でした。この数では逆に少な過ぎるので、後日また追加の輸出取引の計画があるのだと思われます。
【関連記事】