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50年前、博多の街で邪道だった味噌ラーメンは、いまや博多に愛される名店。非豚骨はここから始まった。

ラーログ/福岡グルメレポートインスタグラマー/グルメライター

元祖博多味噌ラーメン

博多の街で味噌ラーメンは珍しい。その味噌ラーメンで半世紀以上の間、博多の街で愛されるお店がこの「博多川端 どさんこ」。この博多の街で、今でこそ非豚骨ブームと言われ、醬油ラーメンや家系ラーメンに、二郎系や煮干し系など、豚骨以外のラーメンが人気を博す時代となりました。
しかしながら、自分なりに思う感覚として、この非豚骨ブームというのは、ここ10年、いや5~6年くらいのムーブメントだと感じています。ほんと10年前は、非豚骨のお店はオープンしては閉店を繰り返すような時代でした。
そんな中、創業1970年という歴史を持ち、それも中州のど真ん中で愛され続ける味噌ラーメンというのは、パイオニアというしかありません。

川端通商店街にある中州本店は、お店に入るとL字型カウンターがあり、入口と奥にはテーブル席があります。日々、多くの人で賑わい、女性のお客さんが多いのも特徴です。
創業当時の1970年代は、豚骨王国の博多の街では邪道とも言われた味噌ラーメン。受け入れられるまでの苦悩は想像に難くありません。しかし、今では地元民のみならず、博多の味噌ラーメンとして全国からも多くの人が訪れます。

特製味噌ラーメン

定番の特製味噌ラーメンをいただきます。この茶褐色の味噌の風味漂うスープにネギとチャーシューにメンマのトッピング。見るからに美味そうなラーメン。

スープには自家製の味噌を使用。豚骨や鶏ガラなどの旨味と、味噌の風味が絡んで美味しい。どさんこ、というネーミングから北海道の味噌ラーメンがベースかと思いきや、これは独特の味わい。博多風と言うべきか。

もちろん麺は太めのちぢれ麵。このもちもちの食感が濃厚味噌スープとバッチリ絡みます。味噌の定番の組合せながら、なぜか博多を思い浮かべてしまいます。これが長年博多の地で愛されてきた所以なのでしょうか。

味噌ラーメンだけでなく、やきめしも大人気メニュー。そして、ちゃんぽんや皿うどんも人気の用です。現在は、この中州本店の他に、博多デイトスのめん街道と天神のソラリアステージにも展開。博多で生まれた味噌ラーメンは、現在も博多の中心地で多くの人に愛されるお店です。昨今の博多の非豚骨ブームは、ルーツとしてここから始まったと言えるかもしれません。

博多川端 どさんこ 本店

住所:福岡県福岡市博多区上川端町4−229
営業時間:月~土 11時00分~20時00分
     日曜日 11時00分~19時00分
定休日:火曜日
駐車場:近隣有料

インスタグラマー/グルメライター

福岡のラーメンインスタグラマー&グルメブロガー/KBCテレビ「高校生のじかん」出演中/一日一麺をモットーに年間400杯以上のラーメンを食すラーメンマニア/日々孤独に麺活を続ける〈博多のススリスト〉/【 name:Hiroyuki Kikai】/ 福岡の美味しいラーメンを全国に広めたいという思いと、あなたの行きたいお店を見つけるお手伝い。ラーメン以外も、食の宝庫と呼ばれる福岡グルメもご紹介。美味しいメニューをお届けします。ぜひあなたのお店選びのご参考に。instagramもラーログで検索してみてね!

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