栄誉だけではない!?プロゴルファーが国内メジャー大会で優勝したい理由
プロゴルフで‟メジャー”というと、海外メジャー大会を思い浮かべる人は多いだろうが、国内女子ツアーにもメジャー大会がある。
ワールドレディスチャンピオンシップ、日本女子プロゴルフ選手権、日本女子オープン選手権、ツアーチャンピオンシップ、の4大会だ。
ツアー選手の多くは、国内メジャーはほかの大会以上に優勝したい大会。
‟栄誉”だけではなく、‟3年シード”が得られるからだ。
日本女子プロゴルフ選手権開催中
5日から、沖縄県のかねひで喜瀬カントリークラブで、日本女子プロが開催されている。
優勝賞金が3600万円、というのもポイントだろうが、優勝して得られるものは高額賞金だけではなく、3年シードもある。
この3年シードは、「条件に該当した翌年度より10年間のうち、任意の年から開始できる」というもの。メルセデスランキングでのシード権を逃した場合でも、この権利を行使すれば、そこから3年、シードを得てツアーに参戦できるのだ。
現在、米ツアーを主戦場にしている、渋野日向子、西村優菜、勝みなみ、吉田優利、稲見萌寧(※)は、日本を主戦場にしていた時に国内メジャーを制した。
任意の年から開始できる3年シードを得たことで、米ツアーから撤退する時が来たとしても日本ツアーに復帰できる。
この状況を作れたことが、米ツアーへ主戦場を移すことに踏み切った理由の一つとして挙げられるだろう。
(※)稲見萌寧は2021年の日本女子プロ優勝者だが、同年の東京五輪銀メダル獲得による5年シードが優先。
米ツアー志向が強いほど欲しいタイトル
米ツアー挑戦への思いが強くなるほど、国内メジャータイトルへの思いは強くなるかもしれない。
現在、日本ツアーを主戦場にしながらも、近い将来、米ツアーに挑戦する意欲がある選手の一人に、岩井明愛が挙げられるが、開催中の日本女子プロでは優勝争いに加わっている(6日13時頃の時点で単独首位)。
強力な面々との上位争いとなっているが、ここで勝つようなことがあれば、米ツアー挑戦が加速するかもしれない。
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