日本に問われる、華々しく巨大化したCLと日本代表との向き合い方。選手はアジア予選では上達しない
チャンピオンズリーグ(CL)に出場できるか否か。日本代表クラスの選手にとって、このことはますます大きな問題になってきた。
8月29日。中国戦(9月5日)、バーレーン戦(9月10日)に臨む日本代表メンバー発表会見が行われたその夜、日本時間で日付が変わった未明、CL2024-25シーズンのリーグフェーズ抽選会が行われた。
ご承知のようにCLは今季から大会方式が大改革された。一言でいえばさらに肥大化した。本大会出場チーム32から36に増え、グループステージからリーグフェーズに名称を変えた前半のリーグ戦も、6試合だったこれまでから8試合に増加した。
8試合の内訳も4チームでのホーム&アウェー戦でなく、コンピューターが弾き出した、バラバラの8チームとの対戦になる。出場36チームを、UEFAランキングを基にした9チームずつで構成される4つのレベル(ポット1~4)に分け、それぞれの中から各2チームずつと対戦する仕組みだ。
対戦カードはバラエティに富む。その結果、リバプール対レアル・マドリード、バルセロナ対バイエルン、マンチェスターシティ対インテル……と言った強豪同士の対戦が実現した。試合数が増えたので当然といえば当然だが、毎週ビッグマッチが組まれることになれば、常に目は離せなくなる。
これまで存在した12月中旬から2月の中旬まで2ヶ月間の中断期間もなくなった。シーズン中、常時存在するリーグとなった。大会の威厳と格式はこれで一段と上昇することになる。文字通り欧州リーグと化した。CLは欧州プレミアリーグといっても過言ではない。
日本人選手は13人出場する可能性がある。たとえば、南野拓実所属のモナコが対戦する8チームの中にはバルセロナ、インテル、アーセナルが含まれている。守田英正所属のスポルティングもマンチェスター・シティ、アーセナルと対戦する。フランスリーグ、ポルトガルリーグでは戦うことができない強豪クラブとの戦いが複数組まれている。
日本代表はまさにその合間を縫うように、中国戦で幕を開けるアジアW杯3次予選に臨むわけだ。
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