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長浜屋台の歴史を語り続ける名店。昔懐かしの一杯はここにあり。優しさあふれるあっさり豚骨ラーメン。

ラーログ/福岡グルメレポートインスタグラマー/グルメライター

長浜に佇む名店

長浜屋台の時代から、今も味を語り続けるのは「長浜屋台 一心亭 本店」。その歴史は昭和20年代まで遡り、屋台から始まったそうです。現在は、長浜御殿の系列店でもあるこのお店。昔懐かしの博多豚骨ラーメンがいただける名店のひとつです。長浜鮮魚市場のひとつ表通り、那の津通りのビルやマンションが立ち並ぶ一角、お店前には数台ですが駐車スペースもあります。

お店自体はリニューアルしていることもありとっても綺麗。その中にも屋台の雰囲気はしっかりと残しつつ広々としています。11時から0時までの通し営業というのがまた凄いのですが、アイドルタイムはあるとはいえ、これだけの席数を保有しながらも、お昼や夜、さらには深夜にも行列となることもよくあります。

店内はカウンター席にボックスのテーブル席、そして真ん中のテーブルには屋台のような飾りつけがあります。このテーブルでいただくのも良さそうですね。ラーメンのみならず、おでんもいただけて軽く一杯も飲めるお店。これもまた屋台の雰囲気を味わえます。

月見ラーメン

長浜屋台からの歴史をつなぐ一杯は、昔懐かしのシンプルな博多豚骨ラーメン。月見のように生卵をトッピングです。濃度控えめな茶褐色のスープに、たっぷりのネギが浮かぶのは長浜系を感じますね。

表面に泡感がありますが、あっさりとした優しい味わいのスープ。カエシが塩味ほどよく広がり、豚骨の風味とコクも感じながらさっぱりといただけます。純豚骨にカエシがシンプルにストレート伝わる、これぞ昔懐かしい味わいです。

中細サイズのパスッと歯切れ良いストレート麺。あっさり豚骨スープに相性バッチリで、小麦感も感じる低加水の麺は博多王道。この麺とスープの組み合わせもまた、昔ながらの博多ラーメン。

もやしラーメン

こんな昔ながらのラーメンには、もやしのトッピングもよく似合う。丼の半分には、たっぷりのもやしとネギが盛り付けられ、脂感が少なめのチャーシュー。このトッピングもスープと絡めると美味しい。

なかなかボリューミーに盛り付けられています。もやしやネギをスープと絡めて、少し薄くなったかなと思えばラーメンのタレで微調整。パサッとした感じのチャーシューも、歯応え良くさっぱりといただけます。

サイドメニューの鉄板は餃子。一口サイズくらいで、薄めの皮がパリッと焼きあがり香ばしい。パリッといただき口の中に餡がジュワっとひろがる、これがビールのお供に最高ですね。

おでんもまた美味しい。たまごに厚揚げ、牛すじなど。定番のメニューがあればそれでいい。ラーメンをいただく前に、これでサクッと1杯2杯も良いものです。

お酒もビールにハイボール、純米酒に焼酎など取り揃えてあります。

シンプルで優しさあふれる一杯は、もちろんスープまで完食。この昔ながらの豚骨ラーメンこそ飽きがこない、そして毎日でもいただけるラーメンですね。

店内に掲げられる暖簾は昔からのものでしょうか。お店の顔でもある暖簾からも年季を感じます。長浜屋台からはじまり、今でも変わらぬ味を提供する、まさに歴史を語り続ける「一心亭」。昔懐かしの一杯はここにあり。本場の味を求める時には、やはりこんな名店が一番ですね。

長浜屋台 一心亭 本店

住所:福岡県福岡市中央区長浜1丁目4−22

営業時間:11時00分~0時00分

定休日:無休

駐車場:有

インスタグラマー/グルメライター

福岡のラーメンインスタグラマー&グルメブロガー/KBCテレビ「高校生のじかん」出演中/一日一麺をモットーに年間400杯以上のラーメンを食すラーメンマニア/日々孤独に麺活を続ける〈博多のススリスト〉/【 name:Hiroyuki Kikai】/ 福岡の美味しいラーメンを全国に広めたいという思いと、あなたの行きたいお店を見つけるお手伝い。ラーメン以外も、食の宝庫と呼ばれる福岡グルメもご紹介。美味しいメニューをお届けします。ぜひあなたのお店選びのご参考に。instagramもラーログで検索してみてね!

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