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トレードで移籍前に15本塁打以上は5人。そのうちの1人は、新天地デビューから2試合連続ホームラン

宇根夏樹ベースボール・ライター
クリストファー・モレル(タンパベイ・レイズ)Jul 31, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 この夏、トレードで移籍した選手のなかには、その時点でシーズン15本塁打以上の選手が5人いた。

 18本塁打のクリストファー・モレルがシカゴ・カブス→タンパベイ・レイズ、18本塁打のブライアン・デラクルーズがマイアミ・マーリンズ→ピッツバーグ・パイレーツ、18本塁打のポール・デヨングがシカゴ・ホワイトソックス→カンザスシティ・ロイヤルズ、16本塁打のイサック・パレイデスがレイズ→カブス、15本塁打のランディ・アロザレイナはレイズ→シアトル・マリナーズと動いた。

 5人3人は、移籍前と移籍後の一方がレイズだ。モレルはレイズに加わり、パレイデスとアロザレイナはレイズを去った。モレルとパレイデスは、同じトレードで入れ替わった。それについては、こちらで書いた。

「三塁手と三塁手のトレード。カブスは「18本塁打の25歳」らと交換に「16本塁打の25歳」を獲得する」

 移籍後、2試合に出場したモレルは、どちらの試合でもホームランを打っている。シーズン19本目と20本目だ。レイズは、ワイルドカードの3番手まで4.5ゲーム差。基本的には、トレード市場で売り手として動いたが、ポストシーズン進出の可能性は、まだ残っている。

 パレイデスは、2試合で0本塁打だが、2試合目は二塁打を2本打った。アロザレイナは、5試合で1本塁打。3試合目に打った。ここまでは、打率.316(19打数6安打)と出塁率.435を記録している。ワイルドカードの3番手との差は、カブスが6.5ゲーム、マリナーズは3.5ゲーム。マリナーズは、ア・リーグ西地区においては、首位のヒューストン・アストロズとゲーム差なしの2位だ。

 デラクルーズとデヨングは、7月31日が移籍後の初出場。それぞれ、4打数2安打と3打数1安打を記録した。安打は、いずれもシングルだ。パイレーツは、ワイルドカードの3番手まで2.5ゲーム差。ロイヤルズは、ワイルドカードの3番手に位置している。すぐ上のチームとはゲーム差なし、すぐ下のチームとは2.0ゲーム差だ。

 なお、マーリンズからニューヨーク・ヤンキースへ移ったジャズ・チザムJr.は、移籍前のホームランが15本未満の13本、移籍後は4試合で4本だ。各試合の本数は、0本、2本、2本、0本。チザムJr.については、こちらで書いた。

「ヤンキースに移籍のジャズは2試合目と3試合目にホームランを2本ずつ。続く4試合目は0本だったが…」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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