シャキシャキりんごもたっぷり「夏窓」は紅茶派さんにもイチオシ!夏にぴったりな甘酸っぱいキューブ最中
湿度が増してくるにつれて気温も上昇し、ひんやりと喉越しの良い水ようかんやあんみつのような寒天を使用した和菓子が店頭に多く並んだり、麩まんじゅうや水まんじゅうといった冷やしてこそ美味しい和菓子の人気が高まる今日この頃。
それと共に、練り羊羹や最中といったやや重量感のあるあんこの和菓子からは遠ざかるという傾向も見受けられます。美味しいけれど、気持ちは季節の和菓子向いてしまいますよね…
石川県金沢市、和菓子文化が栄えるこの街に2005年に誕生した「茶菓工房たろう」さん。脈々とその地にて受け継がれてきた和菓子の技法と洋菓子の技法をあわせた、モダンライクながらも幅広い年代の方に支持されているお店には、冷蔵庫で冷やして美味しい最中が販売されているのです。冷たいお飲み物にもよく合うですね、これがまた。
今回は茶菓工房たろうさんの「夏窓」をご紹介。
キューブ型の最中にホイップバターと粒餡を閉じ込めた最中、「窓」シリーズが代名詞なのですが、夏限定バージョンはバターではなくりんごのコンポートと紅茶餡。紅茶餡はダージリンとアールグレイをブレンドすることにより、華やかさとお茶らしい深み双方がさらりとした白餡に加わります。ほのかに乳製品特有のまろやかさも隠れているような気がしました。
それもあってか、りんごのコンポートのねっとりとした部分だけではなくシャキシャキとした果肉の爽やかさがぐっと引き立ち、優しい酸味が全体を統括してくれるまとめ役でもありアクセントに。紅茶餡だけではやや主張が強すぎるような気がしたので、それぞれがそれぞれの役割をきちんと担っているお菓子ですね。
ひとつ、軽くトースターで温めていただいてみましたが、アップルパイと焼き林檎の中間のようなお味に。個人的には、よく冷やしてぎゅっと引き締まったりんごのコンポートと紅茶餡を謳歌するほうに軍配。
余談ですが、窓のラベルの青と真っ白な最中を並べてみると、ギリシャのサントリーニ島が思い浮かぶのは私だけでしょうか?そこも含め、夏にこそ食べたい変化球の最中かと思いました。あんこといいますか小豆が苦手、という方へのお土産候補にもなりそうですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<茶菓工房たろう・本店>
公式サイト(外部リンク)
石川県金沢市増泉4-3-7
076-213-7233
9時~18時