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とろりと濃厚でまろやかな味わい。目指したラーメンは「男性も満足、女性にも愛される」馴染みある一杯。

ラーログ/福岡グルメレポートインスタグラマー/グルメライター

独自の路線を歩む博多豚骨ラーメン

2009年にスタートした「らーめん二男坊」。福岡県春日市に1号店をオープンし、その年には〈福岡ラーメン総選挙〉で1位を獲得したという一躍話題となったお店。その後、博多へ本店を移し、ラーメンスタジアムや博多めん街道など主要スポットにも出店し、4店舗を展開しています。(同じくラーメンスタジアムに出店する〈豚骨つけ麺 あんど、〉も系列店です)
また異色であるのが、創業時の母体となるのが食肉の加工や卸売業の会社であること。その子会社として展開したラーメン店こそ「二男坊」なのです。
博多ラーメンの老舗をルーツに持つというお店とは一線を画す、独自の路線を歩みながら、博多ラーメンの歴史を作った名店のひとつとも言えます。

女性にも愛される豚骨ラーメン

この想いからスタートしたようです。豚骨王国の福岡でも、抵抗を持っている女性も多かった。男性は「ラーメン食べよう」と言っても、女性は「パスタのほうがいい」と答えることがよくある中、これまでの概念を変える新しいラーメンを作りたい、というのが「二男坊」の原点だそうです。
目指したラーメンは「男性も満足、女性にも愛される」馴染みある一杯。豚骨臭い、脂っぽい、塩辛い・・・、この豚骨ラーメンの特徴こそ旨味の秘訣として、老若男女が親しみやすい味を追求したのが「二男坊のラーメン」です。

煮玉子ラーメン

メニューは、豚骨を基本に黒油の黒ラーメン、そして油そばのラインナップ。豚骨ラーメンの定番でもある煮玉子ラーメンをいただきました。高濃度で純豚骨の白濁のスープに、チャーシュー、ネギ、キクラゲ、そして煮玉子がトッピングされた鮮やかな一杯です。

丁寧に下処理をしたという豚骨を、長時間じっくり煮込んだスープ。これだけ濃度は高いのに、臭みなく重さもない。豚骨の旨味をしっかりと凝縮したクリーミィな味わいです。

とろりとしたスープの口当たりはまろやか。塩味も程よく、ほんのり甘さも感じます。不思議とさっぱりしていて、後味もスッキリといただけます。

博多王道の細麺ストレート。低加水のパスッとした歯切れ良い食感。小麦の風味もよく、濃厚まろやかなスープをしっかりと引き上げ、バランスよい組合せです。

ワンランク上の豚のロースを使用しているというチャーシュー。これは母体となる会社の食肉を扱う流通ならではでしょうか。肉の旨味とタレの味わいもよく、スープと絡むとさらに美味しい。

卓上には替玉のタレやゴマに紅ショウガなど、博多ラーメンの王道スタイルです。博多豚骨という基本のスタンスはしっかりと持ちながら、濃厚なのに臭くない、そして重さもなく脂っぽくもない。独自の味わいを編み出し、今や博多の主要スポットで人気を博す名店。しっかりと豚骨の旨味をさっぱりといただける、これもまた博多豚骨ラーメンの魅力です。

らーめん二男坊 博多本店

住所:福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目16−4
営業時間:11時00分~22時30分
定休日:不定休
駐車場:近隣有料
公式HP:r-jnb.jp

インスタグラマー/グルメライター

福岡のラーメンインスタグラマー&グルメブロガー/KBCテレビ「高校生のじかん」出演中/一日一麺をモットーに年間400杯以上のラーメンを食すラーメンマニア/日々孤独に麺活を続ける〈博多のススリスト〉/【 name:Hiroyuki Kikai】/ 福岡の美味しいラーメンを全国に広めたいという思いと、あなたの行きたいお店を見つけるお手伝い。ラーメン以外も、食の宝庫と呼ばれる福岡グルメもご紹介。美味しいメニューをお届けします。ぜひあなたのお店選びのご参考に。instagramもラーログで検索してみてね!

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