フェイスブック「手首の微弱電流でAR眼鏡を操作」、コロナ禍で動画配信の加入者11億人突破
筆者が注目した海外発最新テクノロジーニュース3本ダイジェストで
[1]「手首の微弱電流でAR眼鏡を操作」、フェイスブックが技術披露
米フェイスブックが眼鏡型ウエアラブル機器を操作するためのリストバンド型機器を開発中だと、ロイターや米CNBCなどが3月18日に報じた。
手や指を動かそうとする際に変化する微弱な電流を検知し、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)機器を操作する技術だという。18日に説明会を開き、マイク・シュレーファー最高技術責任者(CTO)らが試作機を披露した。
フェイスブックによると、AR眼鏡はバッテリーの持ち時間やプロセッサーの熱問題といった制約があり、スマートフォンのような別の機器に計算処理させる必要がある。リストバンド型機器はその役割を担えるとしている。
眼鏡型ウエアラブルをスマートフォンに続く次世代の情報機器と捉え、米アップルや米アマゾン・ドット・コム、米グーグルなど他のテクノロジー大手も技術開発を急いでいるという。
[2]グーグルが7600億円投資、米国のオフィスやデータセンター拡張
米グーグルは3月18日、年内に70億ドル(約7600億円)以上を投じ米国内でオフィスやデータセンターを拡張すると明らかにした。
本社のあるカリフォルニア州で10億ドル超を投じるほか、計19州で施設を拡大し、少なくとも1万人のフルタイム従業員を新規雇用する。
同社は今秋に在宅からオフィス勤務に戻す計画で、大半の社員が週3日出社するようになると見込んでいる。スンダー・ピチャイCEO(最高経営責任者)は「社員が集まり対面で共同作業しコミュニティーを築くことがグーグルの重要な企業文化であると考えている。今後も国内のオフィスに大規模な投資をする」と説明した。
アトランタや首都ワシントン、シカゴ、ニューヨークで数千人を採用するとしている。グーグルは2020年4〜6月期の決算で上場来初の減収となった。米CNBCによると、同社は新型コロナウイルスの影響もあり、不動産への支出を中断していたという。
[3]コロナ禍で動画配信の加入者、11億人突破
米映画協会(MPA)によると、2020年における世界の動画配信サービス加入者数は11億人となり、過去最高を更新した。
米ウォール・ストリート・ジャーナルが3月18日に報じた。ロックダウン(都市封鎖)の影響で人々は家庭内のエンターテインメントを求めたという。
一方で20年の映画興行収入は前年から300億ドル(約3兆2700億円)以上減少し120億ドル(約1兆3100億円)にとどまった(19年は過去最高の423億ドルだった)。
20年は中国の映画興行収入が米国を上回り、国別で世界トップとなった。