『スターウォーズ』の物語の原点! 見た気になれる【新三部作(その3)】「シスの復讐」
さて【新三部作】の最終章【EP3】にとうとうたどり着きました。私にも長い道のりでしたが(^^;)、みなさんも長かったでしょー。
最後なんでお付き合いくださいねーってことで、さっそくいってみましょう。(トレイラーはこちら!)
ついに銀河共和国と分離主義者の戦争がはじまり、共和国軍は元老院のパルパティーン最高議長を誘拐されてしまいます。映画はその奪還の使命を帯びたアナキンとオビ=ワンの戦闘機が、帝国軍の宇宙船団の中に飛び込んでゆく場面から始まります。縦横無尽天地無用に飛び回る戦闘機視線の長回しで、それこそ4DX公開とかディズニーランドの「スターツアーズ」とかになったら、きっと本当に宇宙を飛んでいるような気分になれる場面でしす。
議長がいる艦を突き止めて上陸したふたりの前に立ちはだかるのは、あのドゥークー伯爵。【EP2】ではひとひねりにされたアナキン、もはやその能力は銀河一、伯爵の武器を奪い取りその首筋にライトセーバーを当てます。ジェダイは丸腰の敵は殺しませんが、パルパティーンに「生かしておけば災いの種になる」と命じられ従ってしまいます。ドロイド軍のナンバー2、グリーバス将軍は取り逃がしたものの、救出作戦は成功。ちなみにグリーバス将軍は、私のお気に入りの悪役。骸骨顔で常に咳込んでいて、自分が倒したジェダイのライトセーバーを戦利品としてマントの中にしまっています。これ元ネタはきっと弁慶ですね。
さて首都惑星コルサントに戻ったアナキンは、アミダラから妊娠を告げられます。それ以来アミダラが出産で死ぬという悪夢にうなされるようになり、ヨーダから「死は避けられぬ。執着は暗黒面に通じる」と諫められても、達観できません。時を同じくして、アナキンに妙に接近してくるパルパティーン議長。任期が終わっても「非常時だから」と最高議長の座から離れないパルパティーンは、このところぎくしゃくしているジェダイ評議会に子飼いのアナキンを押し込み、スパイさせようとしています。
独立機関のジェダイ評議会は、越権行為でアナキンをねじ込んでくるパルパティーンに猛反発。そもそも評議員はマスターのみに許される地位で、アナキンのような若造がなれるものではありません。黒人ジェダイ、メイス・ウィンドゥが出した異例の妥協案は「評議員とはするがマスターの称号は与えない」。実はジェダイ評議会側もアナキンに、パルパティーン議長をスパイさせようと考えていたのです。でも最強のジェダイを自任するアナキンは、マスターの称号がもらえないことに猛反発。鷹揚なオビ=ワンは双方を宥めますが、様々な思惑が絡みあい、結局はアナキンと評議会双方に互いへの不信感だけが残ります。
そんなアナキンの評議会への不満に、パルパティーンはたたみかけてきます。なぜ君をマスターにしない評議会は君を疎んでいる。もっと強くなるためには暗黒面も学ぶのだ。暗黒面の力は人の命さえ蘇らせることができる。パドメを救うこともできる――そうです、パドメ・アミダラの盟友として登場したパルパティーン議長が、実はすべての黒幕、ダース・シディアスだったのです~!
アナキンからこの報告をうけたメイス・ウィンドゥは、逮捕するためにパルパティーンの元へ。でも議長の言葉――「私が死ねば、パドメを救う道は閉ざされる」――に心を囚われたアナキンはその後を追い、メイスを裏切ってダース・シディアスの手先になってしまうのです。
ここからのアナキンは悪一直線。ダース・シディアスの命令で、首都惑星に残るジェダイを子供からすべて皆殺しに、続いて分離主義者が集まる火山の惑星ムスタファーに向かい、これも皆殺しにします。分離主義者もまた、共和国に波乱を起こすために議長に利用されていただけだったんですね。ダース・シディアスはさらに、各地でジェダイとともに分離主義者と戦っているクローン軍に「ジェダイを殺せ」と一斉指令。ほとんどのジェダイが殺されてしまいます。
そんな中、かろうじて生き延び首都惑星に戻ったヨーダとオビ=ワンは、何が起こったか、誰が裏切ったのか、すべてを知ることになります。そして招集された緊急特別議会。ダース・シディアスは「ジェダイによる共和国転覆の陰謀」を明るみにするとともに、熱烈な歓迎の元に「銀河帝国」を宣言します。「自由は今死にました。万雷の拍手の中でね」。アミダラの名台詞がズーンと心に響きます。
アナキンがダークサイドに堕ちた――呆然とするオビ=ワンに、ヨーダが言います。「暗黒面に踏み込んだ今、お前が鍛えた少年はもういない」。でもオビ=ワンはアナキンを放って逃げるわけにはいきません。【EP3】の前半、オビ=ワンのピンチには「彼を見捨てられません」と必ず助け続けたアナキン同様、兄弟同然の絆を感じているからです。火山の惑星ムスタファーでオビ=ワンとアナキンの対決が始まります。大量の溶岩がすべてを飲み込む中、アナキンを必死に説得するオビ=ワン。でも完全に悪に歪められたアナキンは聞く耳を持たず、その傲慢さゆえに勝負に負け、溶岩に全身を焼かれてしまいます。「弟だと思っていた!愛していたのに!」というオビ=ワンが叫ぶ、そのあたりで涙腺大決壊。もう可哀想で可哀想で。
溶岩に半身を飲み込まれ死んだかと思われたアナキンは、その後ダース・シディアスの手によって回収され、特殊甲冑を付けたダース・ベイダーへと生まれ変わります。一方すべてを知り悲しみのあまり生気を弱らせたアミダラは、逃げ延びた小惑星ポリス・マサで双子を出産の後、命を落とします。妹レイアは、子供のないオルデラーンの国王が引き取り、兄ルークはアナキンの故郷タトゥイーンでその親類ラーズ夫妻に預けられます。赤ちゃんのルークを抱く若い夫婦、その背後の地平線には赤く沈むふたつの太陽が。これが【EP4】「新たなる希望」の1シーンと繋がって、ほんとにジーンとしちゃうんですね。ぶっちゃけ書きながら泣けちゃっていますよ、ほんと。
さてさてようやく「スターウォーズ」の旅が終わり『フォースの覚醒』へとたどり着きました。ながながとお付き合いいただきありがとうございました。これで予習はばっちり。『スターウォーズ フォースの覚醒』をどうぞ存分にお楽しみください~!
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