こんがり焼けた小麦色の肌の皮、温かいあんこにカスタードクリーム…手乗りサイズのまんまるには、甘い幸せ（ものによってはおかず系も）がたっぷり詰まっている大判焼き。開店焼き、おやきとも呼ばれる庶民のおやつは、おそらく誰もが一度は見かけた、もしくは食べたことがある国民食といっても過言ではないかと思うのです。

また、シンプルな構成だけに焼き型も多様化し、ご当地色を強く打ち出した姿かたちのものも沢山！観光地にはその街ゆかりのご当地キャラをイメージした、どこから食べようかと頭を悩ませるような愛らしいものも。

試される大地、そして、食彩の土地、北海道。その中の釧路市の駅前、「和商市場」内には、なんともユニークでご当地らしさ満点の大判焼きがあるのです。今回は和商市場内にある「クシロー」さんの「シャケ焼き」をご紹介。

手の平サイズながらも、その形にはかなりの拘りが詰まっていると推量致します。というのも、ある程度デフォルメされていながら口の先端のきゅっと内側にカーブしているところがまたいかにも鮭らしい！流石市場内のお店。

今回は自宅へ持ち帰りましたので、余熱しておいたオーブントースターへいれて温めなおします。パンと同じように温めなおしてくださいね、と言われたので焼くこと1分30秒ほど。すると、しんなりしていた皮の水分が抜け、特にお腹の部分はパン！と張っているではありませんか。クリスピーな皮とスティック状の形態は非常に食べやすい！

そして、ようやっとご対面。噂にはかねがね聞いておりましたが、スシローさんのシャケ焼きの中には、なんといくらが入っているのです！！

といっても本物ではなく、タピオカのようなサイズ感の求肥。粒餡と求肥は言わずもがな王道の安心感をもたらしてくれます。更に、甘さ控えめで小豆の味わいも風味も存分に味わえる粒餡とこちらも甘さ控えめな求肥のもちもちっとした食感のおかげで、噛み応えもぐーんとアップ！頭から食べても尻尾から食べても、サクサク&もちもち&ほかほかという三重奏のハーモニーを満喫することができ、あっという間に完食。

定番の粒あんやカスタードクリームから、富良野メロンクリームやスイートポテトといった北海道や季節ならではのフィリングでも楽しませてくれます。

実店舗は釧路市だけですが、催事等に出店している場合もありますので、見かけた際にはぜひ頭から（しっぽから？）丸ごと召し上がれ♪

最後までご覧いただきありがとうございました。

柳谷ナオ