松坂大輔とともに、14年前のワールドシリーズで優勝した選手のうち、今もプレーしているのは…
松坂大輔が、選手生活を終える。
7月7日、埼玉西武ライオンズは「松坂投手は今シーズン限りで現役を引退することとなりました。本件につきまして、会見の日時などは現時点では決まっておりません。決まり次第、お知らせいたします。」と発表した。
松坂は、2007年から2014年まで、メジャーリーグで投げた。その1年目に、ボストン・レッドソックスの先発投手として、ワールドシリーズ優勝を経験した。第3戦に5.1イニングを投げ、2失点(降板時は無失点)で勝利投手に。投げるだけでなく、3回表には2死満塁からヒットを打ち、2打点を挙げた。
このワールドシリーズでレッドソックスのロースターに入っていた25人のうち、今もプレーしているのは、当時、メジャーリーグ2年目だったジョン・レスターだけだ。2014年の夏にレッドソックスからオークランド・アスレティックスへ移り、翌年からシカゴ・カブスで6シーズンを過ごした後、今シーズンはワシントン・ナショナルズで投げている。ここまでの13先発は、2勝3敗、防御率5.34。あと5勝を挙げると、通算200勝となる。
レスターの翌々月にメジャーデビューしたダスティン・ペドロイアは、ずっとレッドソックスに在籍していたが、今年2月に引退を表明した。2年前に「レッドソックスの「ハート&ソウル」が引退!? 再びプレーできるかどうか「わからない」と発言」で書いたように、2019年4月17日が最後の出場となった。
6月25日には、フェンウェイ・パークでセレモニーが催され、ペドロイアは球団の殿堂に迎えられた。下のツイートの写真は、前列がペドロイアの息子たち、後列は左から、マイク・ロー、ペドロ・マルティネス、ペドロイア、ティム・ウェイクフィールド、ジャコビー・エルズベリーだ。ペドロがレッドソックスで投げたのは1998~2004年なので、ペドロイア(と松坂ら)とは重なっていない。ウェイクフィールドは、1995~2011年。2007年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズには登板したが、右肩を痛め、ワールドシリーズのロースターから外れた。その代わりに、カイル・スナイダーが加わった。
マニー・ラミレスは引退を表明していないものの、2017年に四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスでプレーした後は、試合から遠ざかっている。昨年はオーストラリアン・ベースボール・リーグのシドニー・ブルーソックスと契約したが、未出場のまま、1月に契約を解除された。
アレックス・コーラとジェイソン・バリテックは、現在、監督とコーチとして、レッドソックスのユニフォームを着ている。バリテックの肩書きは、ゲーム・プランニング・コーディネーターだ。
なお、2007年のワールドシリーズでレッドソックスにスウィープされたコロラド・ロッキーズには、松井稼頭央(現・埼玉西武二軍監督)がいた。松井と松坂は、1999年から2003年まで、西武ライオンズでともにプレーした。2人が打席とマウンドで対峙したワールドシリーズ第3戦は、シングル・ヒット、三振、遊撃ゴロ。レギュラーシーズンでもポストシーズンでも、彼らがメジャーリーグで顔を合わせたのは、この3打席しかない。日本プロ野球では、その9年後の2016年10月2日に、福岡ソフトバンク・ホークスの松坂が東北楽天ゴールデンイーグスの松井に対して投げ、初球をぶつけた。