レッドソックスの「ハート&ソウル」が引退!? 再びプレーできるかどうか「わからない」と発言
ダスティン・ペドロイア(ボストン・レッドソックス)が、復帰することなく引退するかもしれない。5月27日、編成責任者のデーブ・ドンブロウスキとアレックス・コーラ監督が同席した記者会見で、再びプレーできると思うかと訊ねられ、ペドロイアは「わからない」と答えた。
21世紀に入ってから、レッドソックスはワールドチャンピオンに4度輝いた。ペドロイアの全盛期は、その2度目と3度目に当たる、2007年から2013年までだ。この7シーズンの成績は、打率.305、出塁率.372、97本塁打(平均13.9本)、119盗塁(平均17.0盗塁)。全選手のなかで2番目に多い、283本の二塁打も打った(平均40.4本)。2007年に新人王、翌年はMVPを受賞。2011年と2013年も、MVP投票で9位と7位に入った。二塁の守備では、2014年を含め、ゴールドグラブを4度手にした。プレーだけでなく、リーダーとしてもチームも牽引。当時のペドロイアは、レッドソックスの「ハート&ソウル」だった。
ただ、近年は左膝の故障に悩まされ、昨シーズンの出場は5月の3試合のみ。ポストシーズンにも出場できなかった。今シーズンも、4月9日のホーム開幕戦で復帰したのも束の間、6試合に出場しただけで故障者リストへ戻った。
今後は、6月2日までチームに帯同した後、アリゾナの自宅で家族としばらく過ごすという。8年1億1000万ドルの契約は2021年までだが、ペドロイアはこの夏に36歳を迎える。
昨シーズン、レッドソックスでは、エデュアルド・ヌニェスとブロック・ホルト、途中加入のイアン・キンズラー(現サンディエゴ・パドレス)が、二塁手としてそれぞれ35試合以上に先発出場した。ちなみに、ペドロイアとキンズラーは、大学でチームメイトだった。それについては「大学時代のチームメイトが、15年以上を経て再びポジションを争うのか」で書いた。
今シーズンは、4月20日にデビューしたマイケル・チェイビスが、打率.280と出塁率.379を記録し、すでに10本のホームランを打っている。マイナーリーグでは主に三塁を守っていたが、このまま二塁に定着しそうだ。レッドソックスの三塁には、ラファエル・デバースがいる。チェイビスは23歳、デバースは22歳だ。