発熱をごまかすと保育園にバレる率60%「現役保育士が熱のごまかしを見破っている方法を公開」
現役の保育士(幼保英検1級)です。
朝、子どもを検温すると38度3分。
「連絡帳には37度9分と書いて登園してしまおうか」と考えがよぎる方も少なくないでしょう。
発熱をごまかしたことが保育園の先生にバレてしまう確率は60%程度でしょうか。
後の30%は「ごまかしているだろう」と疑われる場合、10%は先生のチェックをすり抜けた場合といったところです。
今回は、保育園の先生がどのように熱のごまかしを見破るのか、ごまかしを疑った場合の対応も含めて紹介します。
登園直後の検温で登園基準を超える
保育園では年中や年長でも、いたって体調の良い子であっても、最低2回検温の機会があります。
1回目は登園してすぐ、受け入れの際の検温です。
また、検温と共に保育士たちは視診をしています。
体温以外にも傷や顔色を見て、前日と異なる様子が見られれば保護者に経緯を訪ねます。
2回目は午睡の後の検温です。
体温計には実測式と予測式の2つの測定方式があることは意外と知られていないようです。
一般的に家庭で使っているのは数秒から数分で測れる予測式でしょう。
保育園でも登園時などの検温では基本的に予測式を使います。
予測式で基準値を超えたときは、計測に10分近くかかるものの、正確な数値が出る実測式で再計測します。
予測式の体温計は誤差が大きいので、家で基準値以下でも保育園での検温で基準値を超えることがあります。
そのような場合は、「すみませんが、本日は受け入れできません」と言われ帰宅することになります。
子どもが「お熱だよ」と教えてくれる
熱が高めなら解熱剤を使えば良いと考える方もいるでしょう。
ただ、子どもは正直なので2歳にもなれば、「せんせー、コウ君お熱だよ。お薬飲んだ」と教えてくれます。
熱の他、”ゲロ”というワードは子どもにとっては面白い語のようで、「リョウ君、ゲロした」を連呼して教えてくれます。
きょうだいで保育園に通っている場合、お兄ちゃん・お姉ちゃんは弟妹を守ろうと頑張っていて、自分の体調不良の他、弟妹が少しでも体調が悪いものなら「サナちゃん、お熱で寝てたの」と報告してくれますよ。
普段から全く休まない場合
月曜日から金曜日まで7時から20時近くまで保育園で過ごし、土曜保育も利用する子もいます。
子どもは免疫力が未熟なため抵抗力が弱く、もともと風邪などに感染しやすいです。
いくら風邪をひきにくい特性を持つ子でも、体調不良でお休みすることが全くないと、解熱剤などを投与してごまかして登園させているのだろうと邪推してしまいます。
実際、登園直後から保育室の隅っこでうずくまっていた子に声をかけると、「”11時までは、どんなに気持ち悪くても先生に言ってはダメ”とお母さんに言われた」と伝えてくれたことがありました。
流石に可哀そう過ぎます。
熱のごまかしを疑った後の行動は
登園したものの本当は体調不良なのでは?と疑った後、保育園の先生たちはどのように対応するのでしょうか。
- 30分毎など高頻度で検温。呼び出しの基準体温まで上がったらお迎え要請
- 呼び出しではなく「できれば早めのお迎えを」とお願いの体で連絡
熱のごまかしをして登園した場合は、体調不良を認識しながら預けている訳なので、お願いの体で電話をしても「もうしばらく様子を見てもらえますか」と言われてしまうことも多いですが。
まとめ
保育園の先生がどのように熱のごまかしを見破るのか、ごまかしを疑った場合の対応も含めて紹介してきました。
発熱など体調不良の状態で、普段と同じ集団生活を送ることは子どもにとってストレスがかかることであることは間違いありません。
関連記事