ウォルシュがマイナーリーグ契約で加わる球団は、レギュラーの一塁手が打率1割台でホームランは0本
テキサス・レンジャーズを退団したジャレッド・ウォルシュは、シカゴ・ホワイトソックスとマイナーリーグ契約を交わしたようだ。シカゴ・トリビューンのラモンド・ポープやMLB.comのスコット・マーキンらが、そう報じている。
それまでの経緯については、こちらで書いた。
◆「マイナーリーグ降格と退団のうち、ウォルシュは後者を選択する。FAの一塁手は少なくなく…」
ホワイトソックスの一塁には、アンドルー・ボーンがいる。2019年のドラフト全体3位だ。2021年にメジャーデビューし、各シーズンのホームランは、15本→17本→21本と増えてきたが、今シーズンはまだ0本。他の数値も芳しくなく、5月1日の試合を終え、打率.193と出塁率.258、OPS.497だ。
ウォルシュがAAAで結果を残すことが前提になるが、ボーンの不振が今後も続けば、彼らの入れ替わり、ウォルシュの昇格とボーンの降格は、あり得ない話ではない。
バックアップの一塁手であるギャビン・シーツは、3本のホームランを打ち――ホワイトソックスに4本塁打以上の選手はいない――打率.267と出塁率.362、OPS.806を記録しているものの、ホワイトソックスの直近15試合(4月17日~5月1日)における先発出場は、ライトが12試合、一塁は2試合だ。
ボーンが降格し、シーツがライトから一塁へ回る場合も、一塁を守れる選手はあと1人、シーツのバックアップが必要となる。
現在のアクティブ・ロースターに名を連ねる、ボーンとシーツ以外の野手11人中、マーティン・マルドナードとニッキー・ロペスは、メジャーリーグで一塁を守ったことがある。ただ、一塁手としての先発出場は、2人合わせても、通算10試合に過ぎない。マルドナードは、コリー・リーとスタメンマスクを分け合っている。ロペスは、不動とまではいかないものの、二塁のレギュラーだ。