兄は巨人、増田将馬が16試合連続安打で“首位打者”に4厘差!盗塁はリーグトップに【週刊くふうハヤテ】
今シーズンからプロ野球(NPB)の二軍、ウエスタン・リーグに参加している新球団、くふうハヤテベンチャーズ静岡。8月27日から9月1日にかけて予定されていた千葉ロッテマリーンズ3連戦(ファーム交流戦)と中日ドラゴンズ3連戦は、台風10号の影響などですべて中止。先週は9月3日から5日までホームグラウンドのちゅ~るスタジアム清水(略称ちゅ~るスタ)でイースタン・リーグの埼玉西武ライオンズとファーム交流戦3連戦、6日から8日は同じくちゅ~るスタで中日と3連戦を行った。
対西武:3日●6対9 4日●0対5 5日〇4対3
イースタン・リーグの首位を行く西武を迎えての初戦。初回に敵失で1点を先制すると、同点に追いつかれた直後の2回裏には八番・深草駿哉(ふかくさ・ゆうや、九州アジアリーグ・火の国サラマンダーズ)の適時打などで勝ち越し。その後も三番・仲村来唯也(なかむら・らいや、火の国)に3号ソロが飛び出すなど、5回を終えて6対2とリードする。ところが6回表に2番手として登板した大生虎史(おおばえ・こうし、柳ヶ浦高)が地元・静岡高校出身の西武の二番・鈴木将平に逆転満塁本塁打を浴びるなど6失点(自責点5)。9日ぶりの試合を勝利で飾ることはできなかった。
4日の試合は4回表にエラーをきっかけに3点を失い、打線も西武の繰り出す4投手に抑え込まれて完封負け。それでも5日の3戦目は先発の左腕、奥田域太(おくだ・かなた、星城大)が5イニングを無失点に抑えると、6回裏に五番・西川僚祐(千葉ロッテマリーンズ)が押し出し四球を選ぶなど2点を先制する。7回表には3番手の左腕、池谷蒼大(いけや・そうた、横浜DeNAベイスターズ)が同点に追いつかれるも、その裏に1死三塁から一番・増田将馬(ますだ・しょうま、四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックス)が勝ち越し打を放ち、これが決勝点となった。池谷は2勝目(5敗)。
対中日:6日●0対4 7日●1対3 8日●3対4
6日の試合は先発の平間凛太郎(ひらま・りんたろう、メキシカン・リーグ、メキシコシティ・レッドデビルズ)が5回1失点の好投も、打線が中日の先発・松木平優太に9回まで散発の7安打に抑えられてまたも完封負け。続く7日は初回に四番・倉本寿彦(日本新薬、元DeNA)の犠飛で先制するが、先発のフランクリン・バングルプ(米独立リーグ、ロングアイランド・ダックス)が4回表に中日の七番・石垣雅海に同点ソロ、5回には三番アレックス・ディカーソンに勝ち越し2ランを打たれて逆転負けを喫した。
8日は2点を追う3回裏に1点を返すと、4回には八番・篠原玲央(しのはら・れお、共栄大)のタイムリー内野安打で同点。5回表に1点を勝ち越されるも、6回には四番の西川がレフトスタンドに5号ソロを叩き込んで再び試合を振り出しに戻す。だが、8回のマウンドに上がった5番手の野口渉(のぐち・わたる、共栄大)が1死満塁から六番の石垣に決勝の犠牲フライを許し、今季の中日との対戦は1勝16敗3分けという一方的な結果に終わった。
増田は現在、打率.301&27盗塁で“2冠”も視野に
先週行われた6試合にすべて先発出場し、3日の西武戦での3安打を含めマルチ安打3試合、21打数10安打(打率.476)と打ちまくったのが、読売ジャイアンツの増田大輝を兄に持つ前出の増田将馬である。投手の早川太貴(はやかわ・だいき、ウイン北広島)と共に7月にはファームのオールスター戦「フレッシュオールスターゲーム」にも出場した26歳は、8月13日の広島東洋カープ戦(由宇練習場)から16試合連続安打を継続中。前半戦終了時点で.277(ウエスタン・リーグ8位)だった打率は現在.301(同2位)で、トップの佐藤啓介(広島)に4厘差まで迫っている。
また、持ち前の快足で先週は盗塁も6つ決めていて、これで今季27盗塁。25盗塁の遠藤成(阪神タイガース)を抜いてリーグトップに立っており、打率との“2冠”も視野に入っている。8月には「目標は30盗塁と、しっかり(打)率を残すこと。一番目立てるように頑張りたいと思います」と話していたが、10月のドラフト指名を見据えて残り15試合でラストスパートをかける。
くふうハヤテはここまで105試合を消化して25勝72敗8分け、勝率.258でウエスタン・リーグ6位。5位の広島とは19ゲーム差となっている。今週は今日、10日から由宇練習場でその広島と3連戦、13日からは阪神鳴尾浜球場で阪神との3連戦が予定されている。
(くふうハヤテの選手名後のカッコ内は読みがな、前所属。文中の今季成績等は9月9日現在)
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