「食べれない!」を理由にお酒に逃げないでください
介護食を食べている方は、食べる機能、飲み込む力が弱くなっていたり、病気で普通の食事をとる事が難しいという方がほとんどだと思います。わが家の介護メンズも、病気がきっかけで「介護食」を食べるようになりました。時々「硬くて食べれない」「柔らかすぎて飲み込むときに間違って食べものが気管の方へいってしまった」と文句を言うこともあります。また季節的に「アルコール飲料」のCMをよく見かけるようになり「飲みたいな…」ということもありますが、そこは私は断固として「却下」します。
その理由は
1.病気で薬を服薬しているのでアルコールは基本厳禁。
2.肝臓へのダメージ。
3.酔った時の転倒へのリスク。
当たり前と言えば、当たり前の理由ですが中には「食べものが食べづらいから、アルコールでエネルギーをとる人がいる」のです。噛んで、飲み込むことは健康な人なら問題なくできる事でも、年齢や病気で噛む力、飲み込む力が弱ってしまい、食べものが食べづらいから噛まなくても済むお酒に逃げてしまう方がいるのです。そうすると、治療も思うように進まなくなったり、必要な栄養が足りずに体が弱っていくリスクが高まります。いくら頑張って介護食を作っても、それを食べてくれなければ、結局ムダになってしまいます。
介護食を食べている人が「思うような食事が食べられない」という葛藤もあると思いますが、介護食を作っている方も毎回大変なんだということをしっかり伝えていくことが大切です。
介護メンズが「お酒を飲みたい」と言った日には「治療のためにどれだけの医療関係者が関わって、治療や看護をしてくれたか。人数にして考えてみたことがあるのか?その人たちに、顔向けできるのか?それでも飲むというなら私は介護食をはじめ、全ての介護には関わらない」とハッキリ伝えています。お酒が好きだった人からすれば、酷な言い方かもしれませんが、介護をしている人のことを少しは考えてほしいという思いから、ハッキリと伝えています。
伝える場面は1対1のときではなく、第3者がいるときに言う方が、話はスムーズで揉めることも少ないです。