藤浪晋太郎にもローテーション入りのチャンスはあるのか。千賀滉大に続いて別の先発投手も離脱
ニューヨーク・メッツは、千賀滉大を欠いて開幕を迎える。右肩を痛め、復帰は早くても4月下旬になりそうだ。
千賀だけでない。デビッド・ピーターソンは、11月初旬に腰の手術を受け、最初の2ヵ月は欠場の見込みだ。さらに、マックス・クラニックも出遅れる。ニューヨーク・ポストのマイク・プーマらによると、2月29日、カルロス・メンドーザ監督はクラニックについて、左の太腿裏を痛め、開幕は故障者リスト入り、と語ったという。
昨年、ピーターソンは、先発→リリーフ→先発として投げ、最初の先発11登板は防御率6.46だったが、ローテーションに戻った8月以降は、10登板で防御率3.88を記録した。クラニックは、1月にウェーバー経由でピッツバーグ・パイレーツから加入。メジャーリーグで投げたのは、2021年の先発9登板と2022年のリリーフ2登板に過ぎないが、先発5番手の候補の一人として目されていた。
もっとも、藤浪晋太郎が先発に回る可能性はないと見ていいだろう。ルイス・セベリーノ、ショーン・マネイア、ホゼ・キンターナ、エイドリアン・ハウザーの4人は、千賀の怪我が発覚する前から、ローテーション入りが予定されていた。あとの1枠も、クラニックがいなくなっても、候補は少なくない。タイラー・メギル、ジョーイ・ルケイシー、ホゼ・ブートーらがそうだ。
昨年、メギルは、防御率こそ4.70ながら、先発25登板と126.1イニングは、千賀に次いでメッツで2番目に多かった。ルケイシーは、昇格と降格を繰り返しつつ、メジャーリーグでは、先発9登板の46.2イニングで防御率2.89を記録した。ブートーは、先発7登板とリリーフ2登板の計42.0イニングで防御率3.64。9月からはローテーションに加わり、5登板中4登板は、5イニング以上を投げて2失点以下にとどめた。
藤浪は、リリーバーとして開幕ロースターに入るかどうかも、確定はしていない。マイナーリーグで開幕、ということになっても、おかしくはない。
ブルペンが8枠だとすると、そのうちの5枠は、エドウィン・ディアズ、ブルックス・レイリー、アダム・オッタビーノ、ドルー・スミス、ジェイク・ディークマンで決まりだろう。あとの3枠は、藤浪、ホルヘ・ロペス、フィル・ビックフォードに、2018年は北海道日本ハム・ファイターズで投げたマイケル・トンキンを含めた4人中3人が有力だと思われる。そこに、ショーン・リード-フォーリーやヨハン・ラミレスが割って入ることもあり得る。
なお、藤浪の球速については、こちらで書いた。