藤浪晋太郎の速球は、メジャーリーガーのなかでどれくらい速いのか。4シームは平均98.4マイル
藤浪晋太郎は、ニューヨーク・メッツの投手として、メジャーリーグ2年目を迎えるはずだ。昨年は、オークランド・アスレティックスとボルティモア・オリオールズで計79.0イニングを投げ、奪三振率9.46と与四球率5.13、防御率7.18を記録した。
スタットキャストによると、藤浪が投げた速球系の1018球は、平均球速96.2マイルを記録した。スタットキャストは、4シーム、シンカー(2シーム)、カッターの3球種を速球系としている。藤浪の場合は、4シームが794球とカッターが224球だ。
速球系が750球以上の173人中、藤浪の平均96.2マイルは、14番目に速い。藤浪のすぐ上に位置するのは、平均96.4マイルのタイラー・グラスナウ(現ロサンゼルス・ドジャース)だ。今オフのトレードにより、グラスナウは、タンパベイ・レイズからドジャースへ移籍した。最速は、平均100.1マイルのジョーダン・ヒックス(現サンフランシスコ・ジャイアンツ)。ヒックスは、昨年、セントルイス・カーディナルスとトロント・ブルージェイズで投げた。あとの172人は、いずれも、平均100マイル未満だ。
4シームに限ると、藤浪の平均球速は98.4マイルとなる。藤浪のカッターは、平均88.2マイルだ。4シームが750球以上の82人中、平均98マイル以上は3人。藤浪以外の2人は、平均98.3マイルのハンター・グリーン(シンシナティ・レッズ)と平均98.2マイルのレイナルド・ロペス(現アトランタ・ブレーブス)だ。ロペスは、昨年、シカゴ・ホワイトソックスとロサンゼルス・エンジェルスとクリーブランド・ガーディアンズで投げた。
4シームが500球以上の152人のなかにも、藤浪を上回る平均球速の投手は、3人しかいない。平均99.5マイルのフェリックス・バティスタ(オリオールズ)に、平均99.1マイルのボビー・ミラー(ドジャース)とカルロス・ヘルナンデス(カンザスシティ・ロイヤルズ)がそうだ。
バティスタは、10月にトミー・ジョン手術を受け、2024年は全休となる。ドジャースは、ハードボーラーの2人、グラスナウとミラーをローテーションに擁する。
なお、球種を問わず、100マイル以上の投球数は、ヨアン・デュラン(ミネソタ・ツインズ)の473球が最も多く、ヒックスの470球が次ぐ。300球以上は、彼らだけだ。デュランの100マイル以上は、4シームだけでなく、スプリッターも32球を数える。100マイル以上のスプリッターは、他に誰も投げていない。ヒックスは、シンカーと4シームだ。藤浪の100マイル以上が136球は、9番目に多い。
2023年の最速は、デュランの104.8マイルだった。トップ10のうち、ヒックスの104.3マイルを除く9球は、デュランが投げた。藤浪の最速は、102.6マイル。それを上回る102.7マイル以上を1球でも記録した投手は、デュランとヒックスを含め、11人いた。