自慢の特製あんこで夏を満喫!「文銭堂本舗」さんの新虎焼は、定番あんこと旬の味覚の食べ比べ推奨です
どんなに長く愛されている銘菓といえども、その歴史には必ず始まりが存在致します。私も、自分が生まれる前から存在していたお菓子の起源はもとより、自分が好きな和菓子が初めて世に送り出された日を知ると、意外にも短かったり長かったりと知らない一面に出会うことにより益々惹かれていくことがあります。
六本木ヒルズ、虎ノ門ヒルズに東京ミッドタウン、更には麻布台ヒルズといった瀟洒でハイセンス、国際色豊かな東京の象徴ともえいえる観光施設が数多く存在する東京都港区。
の、一面とはまた違う賑わいの街、新橋。その新橋にて、お手土産から普段使いまで幅広い用途で人気の和菓子屋さん「文銭堂本舗」さんには、新橋虎ノ門通りの開通を記念し、今日に至るまで約10年間人気の名物があるのです。
今回は文銭堂本舗さんの「新虎焼」より、季節商品の中でもちょっと大人な「ずんだ」と「二種類の豆とココナッツのチェー風新虎焼き」をご紹介。
王道の粒あんが美味しいのは言うまでもないのですが、文銭堂本舗さんが手掛ける風味ゆたかなあんこを味わっていただきたい。
今がまさに旬の枝豆を使用した「ずんだ」。おや?と画面に顔を近づけた方もいらっしゃるのではないでしょうか。いわゆるずんだ餅のような青柳色のあんこではないのです。蜜をしっかり含んだ枝豆がごろりごろりと、白餡に抱かれながら口にされることを待ちわびているではありませんか。
さらりとした白餡の甘さに涼と青々しいアクセントを添えてくれる枝豆は実に独特でありながらそれぞれの甘露を楽しませてくれ、一般的なずんだ餡では味わえない枝豆の甘露を楽しめます。
「二種類の豆とココナッツのチェー」風のあんこは、小豆と白いんげん豆のいいとこどり!チェーはココナッツミルクや寒天、豆類タピオカやフルーツをかき氷と一緒にいただくベトナムのスイーツです。
冷やして食べると美味しい、とのことで帰宅後は真っ先に冷蔵庫へ。仄かな香ばしさとどことなく肌に吸いつくような虎模様の皮、二種類の豆の餡、そしてココナッツミルクが一体となった味わいは、和菓子でありながら南国の風がすり抜けていくような爽快感と華やかさを持ち合わせているのです。
ずんだよりもさらりと瑞々しいあんことひんやり感も相まって、なんとも夏にぴったりな逸品に。
和菓子、特に練り切りなどの上生菓子で表現される季節の色彩美にも魅了されるのですが、より一層身近で心安らぐ名物でも多彩な旬を味わうのもまた和菓子の醍醐味の一つですね。
新橋にて、美味しい四季が待っていますよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。
柳谷ナオ
<文銭堂本舗・本店>
公式サイト(外部リンク)
東京都港区新橋3-6-14
03-3591-4441
平日 8時30分~18時30分
土曜 9時~16時
定休日 日曜・祝日