販売は2店舗のみ!週末と祝日限定、阿闍梨餅でお馴染み満月さんの「満月」拘りの白小豆餡を包んだ銘品
京都の魅力は、歴史的建造物や街並みだけではありません。大文字山に鴨川といった、風光明媚な自然の活力にも触れられ、リフレッシュするには相応しい街という一面も。
京都大学や博物館といったアカデミックな雰囲気漂う街並みの中、老舗の和菓子屋「阿闍梨餅本舗 満月」さんの本店が日々沢山の方を出迎えていらっしゃいます。
もちもちの生地であんこを包んだ銘菓、阿闍梨餅は全国的にも有名で、お取り寄せは勿論のこと、都内百貨店などでも入荷日にはまとめ買いするファンも沢山!
満月さんはお菓子を4種類、それぞれ異なるあんこにてお作りになっているのですが、実は2種類ほど本店などでしか購入できないお菓子があるのです。
今回は、土日祝日に本店と金閣寺店のみで購入可能なレア物「満月」をご紹介。
屋号がそのまま菓銘となった「満月」は、藤原家の流れを汲む華族・九條家の銘により誕生したとされるお菓子であり、九條家が命名したとも言われています。
つるり、としたまるで陶磁器の如くきめ細かく整った玉のような肌。さらっと乾いていて、いわゆる焼き菓子になるのですが焼き色が全くついていないという技術力にもため息。
ほんのりバターなどの油脂を含んだまろやかな皮は非常に薄くほんのりさくっとしていて、お饅頭というよりはビスケットに近いような印象です。
そして特筆すべきは、中にたっぷりと包まれている白小豆のこし餡!驚くほど滑らかで、焼き菓子でありながらこれほどまでにとろりとしているなんて…!口の中で皮が割れた瞬間、ゆっくりと流れ出てきた感覚に驚きを隠せませんでした。
白小豆特有の、小豆の風味を宿しつつも一歩手前で挽いていく甘さや香りは、後ろ髪を引かれるような名残惜しさと優美さを湛え、それゆえに貴重なものとは知りながらもう一度その甘露を、と求めてしまうのです。美味。
屋号と同じ銘でありながらかなり製造や販売を限定しているのは、使用されている白小豆の希少性も理由のひとつかと思います。材料の質を落とさず、妥協を許さず、ベストなものをできる限りの範囲で提供したいという熱い職人気質と思いやりが、すまし顔の涼やかな満月にたっぷりと秘められているような気がしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<阿闍梨餅本舗 本店>
公式サイト(外部リンク)
京都府京都市左京区田中大堰町139
0757914121
9時~18時