【大村市】三団体の個性が爆発!?10月13日 第57回県民演劇祭が開催
秋になるとイベントが増えてきます。
諫早市、大村市でもあちこち週末はイベントばかりで、どこに行くか迷う方もおられるのではないでしょうか。
そんな迷われてる方へ筆者から演劇鑑賞を紹介します。
10月13日(日)にプラザおおむらホールで「第57回県民演劇祭」が開催されます。
毎年、この時期になると開催されており、今回は三つの団体が出演。
この三つの団体を筆者目線で、ご紹介します。
ぜひ、お出かけ先の参考にいかがでしょうか。
1.フォルクテイル
フォルクテイルは2017年4月に旗揚げした団体です。
オリジナル脚本はもちろん、童話の改作や古典作品の戯曲にも挑戦してきました。
また脚本がない、全てアドリブで物語を繋いでいく即興演劇パフォーマンスを幾度も実施してきました。毎週火曜日はフォルクテイル・アクトラボを大村市で開催しています。※10月から諫早市から大村市へ開催場所が変わりました。
誰もが気軽に演劇体験ができ、リピーターさんが多いワークショップです。
私も以前、取材で参加しましたが演劇の奥深さを体感できます。
フォルクテイル 「雨夜の月が見えるまで」のみどころ
今回、フォルクテイルが演劇祭で演じるのはラブコメディ『雨夜の月が見えるまで』です。作・演出は座長の中野俊太郎さんが手がけています。
出演は櫻井舞秋(ましゅう)さん、たなかりほさん、松野ゆうさんです。
[雨夜の月が見えるまでのあらすじ]
長雨の続く夜、一世一代の決意を固めた男が小さなジャズバーにやってくる。気の良い店主の協力もあり、準備万端で最愛の女性をバーに招くが、彼女から出た言葉が予想だにしないものだった。
稽古を少し覗かせてもらいました。まさに『結婚』に対する色んな価値観や、男女の思いのすれ違いなどがリアルに描かれた内容になっています。二人のやり取りの中で、登場人物に共感しちゃうところもありました。
さて、この二人の結末はどうなるでしょうか。
二人のやりとりに挟まれてしまうマスターを演じる、松野ゆうさんのリアクションにも注目です。
舞台がジャズバーなので、舞台の配置から大人チック。ちなみに舞台で使われるバーのテーブルは、出演している櫻井舞秋さんの手作り!オリジナリティあふれる舞台とストーリーに注目です。
2.劇団ヒロシ軍
2007年6月に当時19歳だった荒木宏志さんを筆頭に旗揚げ。
青春、情熱、衝撃の三つのテーマを掲げていて、作品のほとんどが青臭いものばかりです。
最近の作品は不器用な大人が一生懸命もがきながら頑張るが、それでも報われない。なのにスカッとするバッドエンド作品が多いです。
私も何度か、劇団ヒロシ軍の作品を観劇したことがあります。
人間臭さもあり主人公がプライドも捨てて、必死にもがく姿に自分のことじゃないのに、自分のことのように感じることができます。
劇団ヒロシ軍 『今更、おまえが青春のことをアオハルって言ったところで誰も何も思わんよ』の見どころ
作・演出は団長の荒木宏志さん。
劇団ヒロシ軍得意のコントのオムニバス形式で展開します。ヒロシ軍ファンからするとおなじみの作品から新作まで、個性が爆発する約10本のコントをお送りします。クスっと笑えるものから、声を出して笑えるものまで年齢関係なく楽しめる作品ばかりです。
見どころは「とにかく面白くて見やすい」とのこと。
練習も見させてもらいました。今回はそのひとつのコントを紹介させていただきます。
芝居中に出演者の林さんが、ゾンビに噛まれたとこからスタート。
ゾンビになってしまう前に、ヒロシさんに逃げるよう伝えますが、ヒロシさんは林さんを助けたいがゆえに、逃げず会場に鍵をかけます。
だけど、なかなかゾンビになりません。ちょっと思ってたのと違うけど・・さて、どうなっていくのか。
芝居なのか、素なのか分からない演出もありました。
もちろん、全て芝居です。そこが劇団ヒロシ軍の魅力のひとつなのかもしれません。
とてもシュールな世界観ではありますが、ぜひ、そんなヒロシ軍の独特な世界を味わって頂きたいです。
3.インプロ佐世保
2015年設立。長崎県内初の即興演劇集団です。佐世保市を中心に、中小企業や劇団、地方芸能事務所でワークショップ、研修を行ったり、即興芝居も精力的に行っています。
代表は西川晃輔さん。団体ができる前からインプロをワークショップなどで学んでこられました。
現在メインで活動されているのは5名おられます。その中で、今回は福岡ですでに即興パフォーマーとして、活躍しているインプロ福岡の陣内幸史郎さん含める個性が強い3名のパフォーマーが出演します。
インプロ佐世保の即興芝居の見どころ
見どころは「台本がないからこそ、その日、その場所、その空間でしか生まれない即興芝居を見てほしい」と代表の西川さん。
即興芝居は台本がなく、その場の行動やセリフで物語を繋いでいきます。なので、同じ芝居は他では二度と見れないそうです。
またインプロ佐世保は、観客参加型のパフォーマンス「ペーパーズ」も魅力のひとつです。
ペーパーズとは始まる前に、観客の皆様に小さな紙を渡し、そこに書いてある質問にたいして答えを紙に書いてもらいます。
それを集めて、パフォーマンスが始まる時に舞台上にその紙をばら撒き、芝居してる最中に舞台に落ちてる紙を拾い、その紙に書いてある答えを自分のセリフとして使用していく即興劇です。
自分が書いた解答をいつ読まれるか、またその回答によってパフォーマーたちがどんな物語に発展させていくか。ドキドキわくわくを体験することができます。
普通の観劇と違った感覚を味わえること間違いなしです。
なんか面白そう!舞台CM
今回は出場団体の演目の他に、舞台CMというものがあります。
これは協賛頂いた企業や団体様の宣伝を、舞台上でコントとしてCM形式でやっちゃう内容です。
こちらの制作、演出は劇団ヒロシ軍の皆さま。実は昨年も行われ、大人にはもちろん子どもたちに好評だったとのこと。
今回は七つの企業団体が協賛されています。
この七つの企業団体をどんなふうに演出するのか。見ものです。
秋は色んなイベントがたくさんあります。
行く先を迷われてる方、ぜひ演劇鑑賞を候補に入れてみてはいかがでしょうか?
第57回長崎県民演劇祭
日にち 2024年10月13日(日)
開 場 13:00/開演 13:30
会 場 プラザおおむらホール
大村市本町326-1
前売り券 一般 1500円
U-22 1000円 22歳以下※当日身分証をご提示ください
※当日券 各+500円
全席自由席
途中入退場可
問い合わせ 電話 0957-42-4118