【大村市】大村湾はもしかしたら湖なのかもしれない。地域おこし協力隊どんどんケータさんは何者?
いまや何かと話題の大村市。道路の開通式でF1を走らせたかと思えば、有名なアニメのマンホールの蓋が置かれたり、写真映えするガラスの砂浜など、数えたらきりがありません。
地元のニュースで大村市がとりあげられる度に、「今回はどんなことをしたのだろう」とワクワクしてしまいます。
そんな話題があふれる大村市にも、もっと違う目線で大村の良さを発信している方がいるのはご存じでしょうか。
大村市地域おこし協力隊の〝どんどんケータ〟さんです。
ご紹介されて、筆者は興味がわいてお話を聞きに行ってきました。
大村地域おこし協力隊 どんどんケータさん
トレードマークのオーバーオールがお似合いのどんどんケータさんは、今年4月から大村市の地域おこし協力隊に任命され活動しています。
とても話しやすく、気さくな方です。
趣味は食べること、サウナにキャンプ、車。そして俳句という意外な趣味を持っています。
18歳まで三重県に住んでいて、そこからお仕事で各地を転々とされていました。なんとアメリカに1年行ってたこともあるそうです。
なぜ『どんどん』と名前につけているのか、お聞きしたら「大村にどんどん来んね!」「大村をどんどん盛り上げていきます!」と常に『どんどん』を付けて宣言していたようです。すると皆さんから〝どんどんさん〟と声かけられるようになったので、本名の「ケータ」を付けても誰もが呼びやすいと思い、活動名を『どんどんケータ』とされたとのことでした。
では、なぜ大村地域おこし協力隊になられたのでしょうか。
大村地域おこし協力隊になったきっかけは
どんどんさんには同性のパートナーさんがおられ、その方は長崎県諫早市出身。
パートナーさんのUターンをきっかけにご一緒に長崎へやってきました。
移住先はいくつか候補があり、悩んだそうです。
各地に相談してまわり、大村市に決めました。
決めたきっかけは、大村市にはLGBTQなど性的マイノリティー向けのパートナーシップ宣誓制度が整備されていたこと。それに加え市役所の相談窓口の人達が親身になって、対応してくださったことだといいます。
同時にどんどんさんは就職先の相談もされており、その時に職員さんから地域おこし協力隊のお話を持ち掛けられました。
地域おこし協力隊とは、過疎化や高齢化が著しく進行している地域に、地域外の人を「地域おこし協力隊」として受け入れ、実際に住んでもらい、地域の良さを発信したり積極的に地域活動に参加してもらいます。
地域によってミッションは異なりますが、大村市の地域おこし協力隊のミッションは地域活動に参加して、それを「SNS発信」すること。
どんどんさんは、3年間車を紹介する動画配信をしたことがあり、それだったら自分でもできるし面白いかもと思い、応募したといいます。
大村湾は実は湖?疑惑
どんどんさんは大村の観光をテーマに情報を発信しています。
取材中、どんどんさんの一つの動画を拝見させていただきました。
「大村湾は湖か、海なのか」というもの。
長崎在住数十年の筆者は普通に「海なのでは?」と考えたのですが、どんどんさんからしたら、湖なんじゃないかと思ったといいます。
県外からきたどんどんさんの海のイメージは、波がザブーンと立って潮の香りがあり、堤防も高く、海のそばを気軽に歩けるところではない。それが普通だと思っていました。
しかし大村湾は地形上、内海で波が小さいので堤防も高くはありません。
大村湾のそばには公園もあり、長崎空港も大村湾の中にあります。
そんな大村湾をみた時に「本当は大村湾は湖なんじゃないか?」という疑惑を持ち動画にしたといいます。
どんどんさん目線で、面白く楽しく検証した動画を発信されています。
検証結果は、海なのか、湖なのか。ぜひ、投稿されている動画でご覧ください。
どんどんさんの大村の好きなとこ、お気に入り
大村湾以外にも、好きなとこがあるか質問したら「いっぱいあるんですよ」と困った表情で悩まれていたのが今でも印象的です。
そんな悩みながら、最初に出た好きなところは、町がコンパクトで買い物がしやすいとこ。
また娯楽もすぐそばにあり、空港やインターもすぐ行ける距離にあって生活に困らないところがいいと仰いました。
確かに筆者も買い物によく大村は訪れますが、行きたいお店や観光地へ思い立ったらすぐ行けるところが気に入っています。
次に出た好きなところは自然が身近にあること。
大村の自然は独特な印象があるとどんどんさん。
波が少ない大村湾は、県外の人からすると特殊な海だといいます。
波がないので、堤防も低い。だから海を身近に感じることができるといいます。
海だけではありません。大村の地形はすり鉢状になっているため、高い山に登れば、大村市街が一望できます。その景色も好きだと仰ってました。
お気に入りの場所もたくさんあると悩んでいましたが、その中でのお気に入りの場所は龍神社。
龍神社のほとりに座ってぼーっとしたり、コーヒーや本を持ってゆっくりとした時間を過ごす時間が最高だと仰ってました。
どんどんさんは、長崎へ来られるときに移動手段が不便になるかもと覚悟していました。
しかし、実際に住んでみるとそこまで不便さを感じたこともなく、むしろ便利だと感じています。
こんな素敵な大村の知名度をあげていきたい
「今までもいろんな地域へ住んできたけど、こんなに素敵な場所はなかなかないし、大村の知名度をもっとあげていきたい」とどんどんさん。
大村市に住んでいる皆さまは、気さくな方が多く居心地がよいとも話されていました。
「日本にこんな素敵な所があるんだなと実感しています。」と優しい笑顔で答えてくれました。
地域おこし協力隊のどんどんさんは、とても話しやすく気さくな方で取材中も笑顔が絶えず、私が「もっとお話したい」と思えるくらいな方でした。
大村の良さや素敵なところをご自身の目線で、情報発信をされていています。
SNSや動画もとても見やすく面白いです。ぜひ、観ていただきたいなと思います。
大村市地域おこし協力隊 どんどんケータ
所属先 大村市観光振興課
住所 長崎県大村市玖島1丁目25番地(本館2階)
電話番号:0957-53-4111
ファクス番号:0957-54-7135
メールアドレス:kankou@city.omura.nagasaki.jp
内線番号:観光振興グループ(241・242)